いよいよ本格的な紅葉シーズンが到来。気軽に行ける愛知県内のスポットで、紅葉狩りを満喫しよう！
■風流な庭園を赤く染めるヤマモミジ
武人・文人として江戸時代初期を生きた石川丈山。彼が晩年に暮らした、京都の詩仙堂をイメージして造られた庭園が「丈山苑(じょうざんえん)」(愛知県安城市)だ。3階建ての「詩仙閣(しせんかく)」を囲むように中国の情景を描いた「唐様(からよう)庭園」や、床モミジという珍しい現象など、見どころたっぷりの散策コースを紹介する。
■丈山苑の見どころをピックアップ！
駐車場から階段を下って道沿いに進むと、前方右手に北入口が見えてくる。そこから、苑内を流れる小川に沿って整備された「せせらぎの小径」を通って、詩仙閣へ向かおう。小径の両わきから枝を伸ばすヤマモミジの光景と、サラサラと流れる水音に癒されること間違いなしだ！
趣の異なる3つの庭を眺められる「詩仙閣」では、磨き上げられた床に紅葉が反射する床モミジが必見。三十六詩仙の額や隷書体(れいしょたい)の書幅など、丈山ゆかりの展示物も見応えがある。「呈茶」(1服 税込350円)も楽しめる。
「詩仙閣」の南側に広がる庭園「唐様庭園」にも立ち寄ろう。紅葉するのは苑内で最も早く、11月中旬ごろから。庭園を散策しながら観賞しよう。
「詩仙閣」の東側にある庭園り、池の周りを散策できる「回遊式池泉(ちせん)庭園」。四阿(あずまや)や石川丈山翁像など、変化に富んだ景色が楽しい。木々の合間に彩りを添える、燃えるようなモミジにうっとり。
【紅葉さんぽDATA】見ごろ：11月下旬〜12月中旬 / 歩行距離：約550メートル / 歩行時間：約90分
※新型コロナウイルス感染拡大予防策として、マスク着用の呼びかけ、密接・密集を避けての鑑賞の呼びかけなどを実施。ほか詳細は公式Webサイト参照。
●丈山苑 / 住所：愛知県安城市和泉町中本郷180-1 / 電話：0566-92-7780 / 時間：9:00～17:00(入苑～16:30) / 休み：月曜(祝日の場合営業) / 料金：入苑料 高校生以上 税込100円、中学生以下無料
■せっかくならここも行きたい！
丈山苑の散策の際に併せて訪れたい、人気スポットも紹介する。セラミック工場の倉庫を改装して作られた「13倉庫(じゅうさんそうこ)」は、西三河を中心に活動しているクリエイターたちのアトリエ。倉庫内で営業するカフェ「YETI FOODWORKS」では、本や雑誌を読みながらオリジナルブレンドのコーヒーやスイーツを味わえる。そのほか焼き菓子の店やギャラリーもある。
※新型コロナウイルス感染拡大予防策として、スタッフ全員のマスク着用、席数の削減などを実施。
●13倉庫 / 住所：愛知県安城市福釜町細池49-2 / 電話：なし / 時間：11:00～17:00 / 休み：なし、YETI FOODWORKSは金曜
ランチには、デンマークの町をイメージして作られたテーマパーク「安城産業文化公園デンパーク」内のレストラン「和食処 ふるさと館」がおすすめ。地元の肉や野菜を使った郷土料理が人気で、食事をするには入園料が別途必要。食事したあとは、園内の散策も堪能したい。
※新型コロナウイルス感染拡大予防策として、スタッフ全員のマスク着用、アルコール消毒液の設置などを実施。
●和食処 ふるさと館 / 住所：愛知県安城市赤松町梶1 安城産業文化公園デンパーク内 / 電話：0566-92-7125 / 時間：11:00～14:15(LO13:45) / 休み：火曜 / 料金：デンパーク入園料 大人 税込700円ほか
※「東海ウォーカー」2020年11⽉号より転載。新型コロナウイルス感染拡⼤予防策については、公式Webサイト等の情報をもとにしています。
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