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白塗り×仮装で注目を集める人物の心の葛藤。コロナ禍のハロウィーンはどうする?

  • 2020年9月26日
  • Walkerplus

「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のハロウィーンイベント期間といえば、リアルなゾンビやキュートなキャラクターなど、個性的な仮装を楽しむ人で大にぎわいを見せる。なかでもここ数年、白塗りの顔に真っ赤な口紅が印象的な、キモかわいい(!?)仮装でパークの視線と話題を集めている人物をご存知だろうか?

20年9月現在、Instagramで48000人ものフォロワーを集める「kittysan4649」さんだ。ハロウィーンイベント中のパークにたった1人で出没し、異質な仮装をしている人ということ以外、謎に包まれた「kittysan4649」さんの素顔に迫りつつ、今年もハロウィーンイベントに参加するのかを聞いてみた。

■パークをこよなく愛している「kittysan4649」さん

「年間パスを購入するほど『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』のハロウィーンが大好きで、友人と仮装をして毎年楽しく行っていました。でも2016年に、パークに行く直前で一緒に行くはずの友人が急遽行けなくなってしまって…。一人で行くのは少し抵抗がありましたが、どうしても行きたかったのでこの仮装をしてみました」と、振り切った仮装を始めたきっかけを語ってくれた「kittysan4649」さん。

普段はとても恥ずかしがり屋で、“ひとりユニバーサル・スタジオ・ジャパン”は不可能だと思っていたが、「誰だかわからないほど仮装し、架空のキャラになりきればすべてを忘れて楽しめるんじゃないか」と考えたのがスタート。

初めてのときはもちろん、今でもパークのゲートを超えるまでは恥ずかしさで震え上がり、ひどい時は吐き気なども催してしまうほど緊張してしまうそうだが、入園してキャラクターに会った瞬間にスイッチが入り、全力でパークを楽しんでしまうそう。

■パークでの過ごし方や、仮装に対する反響は?

パーク内でどのように過ごしているかと尋ねると、「ハロウィーンのお化け屋敷のアトラクションに知らない家族と一緒に挑戦したり、フォトスポットで写真を撮ったり、一人でもパークを全身全霊で楽しんでいます。そうしていると、いつのまにかInstagramのフォロワーさんも増えて、なぜか同じ衣装のお子さんや集団の方々が現れて声をかけてくれるようになったのはうれしいですね。しかも不思議なことに、フォロワーさんの90%以上が女性で、大多数が主婦の方なんです」。

友人と一緒にパークに行く際は普通の仮装をして楽しむため、この仮装をしている時はいつも一人。SNSに投稿している写真や動画は、ほとんどが園内でたまたま居合わせた人や、興味を持って撮影してくれた人にSNSを通じて送ってもらったものばかり。

「普段は写真を撮られるのも嫌いで、自撮りなんてもってのほか。こんなに写真を撮られているのに矛盾していますが、この仮装をすることで溜まっているものが弾けて、ストレス発散しているのだと思います(笑)」

しかし、有名になるにつれ、少し悩みもできてしまったそう。

「非常にうれしいお話ですが、知っている方が私を見つけると写真を撮ったり、囲まれてしまったりしてしまいます。こんな格好をしていて変な話なのですが、『こんなに目立ちたくない!』という思いや『キャストの方々にご迷惑をかけているんじゃないか』と考えたりもします。

ですが、もしもパークに行ったことがない方で、恐れ多くも私を通してパークに興味を持っていただける方がいらっしゃったら、こんなにありがたいことはありません!ぜひ童心に帰って全力で笑ってはしゃげるハロウィーンを体験してみてほしいです。きっと楽しすぎてトビますよ(笑)」

「kittysan4649」さんの心の中には複雑な葛藤があるようだ。もしパークの中で見つけても、節度を守って写真を撮ったりして、一緒に楽しんでもらいたい。

■今年のハロウィーンはどうするの?

新型コロナウイルス感染症の影響にある今年のハロウィーン。パークへ来場するのか、気になる点を尋ねてみた。

「コロナ禍の中、ソーシャルディスタンスを徹底し、ゲストに安全に楽しんでもらおうと必死にパーク側が頑張ってくださっている状況で、いくらハロウィーン、いくら仮装OKとしていても、私みたいなものがこのように目立つ格好で行くことで、余計な心配をかけてしまう可能性があるので、今のところは未定にしています」

本意ではなくとも人が集まってしまったり、近距離で写真をお願いされる恐れもあり、そうなってしまってはパークに迷惑行為をしているのではないかと心配になる「kittysan4649」さん。掲げる「パークを全力で楽しむ」ことができなくなってしまうのではないか、と考えているという。

「ただ、何よりも大好きな場所での年に一度のイベントなので、心の底から行きたい気持ちはあります。もしも周りのゲストやクルー、キャストの方々に迷惑をかけずに安心して行けそうな状況になったら、きっといつもの仮装に唇を描いたマスクを付けていくと思います」

取材・文=日高啓太(エフィール)

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