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人気SNS漫画「〇〇で死ぬタイプの体育教師」シリーズの作者が語る、“モブキャラ”に命を吹き込む「キャラ作成法」とは?

  • 2020年9月16日
  • Walkerplus

SNSで『○○で死ぬタイプの体育教師』シリーズを発表し、意外性のあるストーリーで人気を博している漫画家・酒井大輔(@sakai0129)さん。先日も、『「そんな手にひっかかるわけないだろ、と言って真っ先に死ぬタイプの体育教師』をSNSに投稿し、6000リツイート、2.4万いいねを集め話題となった。悪役に惨たらしくヤラれてしまうモブキャラたちの存在に焦点を当てる作劇術や、漫画の中でキャラが“自然と動き出す瞬間”について話を聞いた。

■キャラづくりのポイントは「わかりやすさ」と「カッコ悪いところ、弱点を見せる」こと

――大人気の「〇〇で死ぬタイプ」シリーズのアイデアはどのようなときに閃きますか?

「不謹慎な話ですが、漫画や映画などでキャラクターが死ぬときです。そのやられ方でゴリ先にも使えるかどうかを考えています。最近は感動系の死のシーンでも『ゴリ先に転用したらどうなるかな?』と考えているせいで全然感動できなくて困っています(苦笑)」

――シリーズの回数を重ねるごとにキャラの性格なども鮮明になってきました。キャラづくりをする際に心掛けていることは?

「わかりやすいキャラクター(外見、内面ともに)」と「カッコ悪いところ、弱点を見せる」を心掛けています。怖そうなキャラでもカッコ悪い姿を見せられると親近感がわくと思うからです」

――漫画において、作者の意図を超えて「キャラは自然と動き出すようになる」と言われます。酒井さんもそのような体験はありますか?

「まだまだ“自然に”とは言えませんが、ゴリ先や一輪(開井一輪)は行動原理がシンプルなので、わりと自然に動いているような気がします。逆に牧駒は最初のページで特異な状況にいることを説明しなければならない説明キャラなので、話を自然な流れにするために窮屈な動きをさせているような気がします」

■サブキャラの一輪はヒロインよりも話題になってしまった

――キャラクターのバックボーンが垣間見える「おまけ」が私は大好きなのですが、「おまけ」を書きはじめた理由は?

「もともと、話を考えていると余計なサブストーリーばかり思いつくのですが、本編4ページだとどうしても入れられないので、おまけという形にしてみました。本編は初めて読む方も楽しめるように作っていて、おまけはフォロワーさんなど定期的に読んでくれている方に楽しんでもらえるようにと考えて作っています。ちなみに、敵キャラ同士のサブストーリーなのに20ページくらいのネームになってしまったこともありました(汗)。いつか発表できたらいいのですが…」

――1話から出ている開井一輪ですが、(どんどんかわいくなって…)読者からの注目度も高いです。この展開は意図されていましたか?

「まったく意図していませんでした。最初は画面の端でチョロチョロさせようと思ったのですが、一度おまけで描いたらかわいくなっていたのでそのまま使ってみたら、意外と評判がよかったので驚きました。怪物より顔が怖いうえに戦闘力(?)もあるので本編ではなかなか使いづらいのですが、チョコチョコ出せていけたらなと思います。あとリプライもほとんど一輪のことばかりなんですが、ヒロインは一応牧駒なんですよ(笑)」

取材協力:酒井大輔さん(@sakai0129)

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