サイト内
ウェブ

大阪府・吉村知事、感染者数最多も「第一波のようにはひっ迫していない」

  • 2020年7月24日
  • Walkerplus

7月22日、大阪府庁で吉村洋文大阪府知事の定例記者会見が行われた。会見の中で知事は増加する新型コロナウイルス感染状況について報告するとともに、7月23日から始まる4連休に当たって感染拡大を防ぐため、3密を避けるなどの注意を呼びかけた。

■20代を中心に、夜の街に感染広がる

6月中旬以降、新型コロナウイルスの要請患者の発生状況は20代を中心に若い世代に広がっている。7月22日の陽性者数は121人で、第一波の最大値92人を超える過去最高値ではあるが、うち20代が占める割合が約5割と高い点が目立つ。

しかし直近の統計では40代、50代の感染者の割合が徐々に増えつつあることが分かっている。感染者はバーやクラブ、ホストクラブ、キャバクラなど夜の街の関係者と滞在者に多く、依然3割近くを占め、濃厚接触者だけでなく新規感染も増加。大阪モデルの黄色信号が点灯し、イエローステージの段階に入っている。

ただ、感染者は増加しているが「医療体制がひっ迫している状況ではない」と吉村知事は強調する。「コロナウイルス以外で奪われる命もある。社会経済を回し、ダメージは最小で最大の対策をとることと、医療法化を防ぐのが最大のテーマ」とし、「感染の震源地を押さえていかないと、(感染拡大を)押さえるのは難しい。府民一人一人の行動が大事」と4連休中における感染拡大防止の取り組みについて呼びかけた。

■感染防止ステッカーのない店の利用は自粛を

すべての府民に向けては「3密で唾液が飛び交う環境を避けてください」、夜の街のお店の利用者には「感染防止宣言ステッカーのないお店の利用を自粛してください」、高齢者および基礎疾患のある人に向けては「感染リスクの高い環境の施設を避けてください」の3項目が呼びかけられた。

■妊産婦支援も発表

そのほか、新型コロナウイルス感染症流行下における妊産婦の支援についても発表された。緊急事態宣言後、新型コロナ感染症に関連し、妊娠、出産、子育てについての相談が増加していることを受け、分娩前のPCR検査等に対する助成や、助産師等による訪問・電話相談支援などを行うとしている。

■「いらっしゃい」キャンペーンと「Go toトラベル」併用でめっちゃお得

また、6月19日の府県域間観光の自粛解除に合わせスタートした「大阪の人・関西の人 いらっしゃい!」キャンペーンについては、当初7月31日までの宿泊が対象とされていたが、継続することが発表された。

「大阪の人・関西の人いらっしゃい!」キャンペーンは関西2府4県在住の人を対象に大阪府内の宿泊施設が提供する7000円以上の対象プランを利用すると、1人1泊につき2500円がキャッシュレスポイントで還元されるもので、上限は20万人を設定している。

今後も観光産業を継続的に支援していくため、8月1日以降当面の間、本キャンペーンを継続。上限の20万人に達するまでとしている。このキャンペーンは国が実施する「Go to トラベル」との併用が可能。

現状、「いらっしゃい!」キャンペーンの利用者は約41000件。上限の20万人には程遠く、吉村知事もこれについては「少ない」とみている。「感染者数が増加する状況で、そういうマインドになっていないことも要因の一つ」と分析する。

キャンペーン対象宿泊施設には「感染防止宣言ステッカー」の掲出を求めており、これを目安に宿泊施設を選択し、安心して旅行を楽しみたいところだ。なお、「感染防止宣言ステッカー」は現在、約14000施設に対し発行されており、施設名は大阪府のホームページでも公開されている。

取材・文=鳴川和代

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.