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吉村洋文・大阪府知事がお願い「夜の街での感染リスク避けて」 8月万博記念公園でドライブインシアター

  • 2020年7月17日
  • Walkerplus

7月16日、大阪府の吉村知事の定例記者会見が行われ、新型コロナウイルスの感染状況や対策、関係企業との連携などについて発表された。

■若者から高齢者層へ、市内から市街へ感染拡大
新型コロナウイルスの感染状況は、第一波と比較して6月14日以降の新規陽性者数は40歳未満が77%を占めることが明らかにされた。特に6月中旬以降、若者を中心に夜の街における感染が増加している。だが、直近の1週間では40歳代以上の感染者が約2倍に増加し、さらに居住地域も大阪市内から市街に広がっていることが判明している。

陽性者のうち重症病床にあるのは6人、軽傷中等症病床は71人と比較的症状の軽い患者が多いが、この感染状況を受け、吉村知事は「若者を中心に対策をとっていきたい。若者は無症状や軽症が多く、放置するとそれによって感染が広がるので対策が必要」と訴えた。

■夜の街での予防対策とは?
特に、感染予防対策として「3密で唾液が飛び交う環境を避けてください」「感染防止宣言ステッカーのないバー、キャバクラ、ホストクラブなどの夜の街のお店の利用を自粛してください」「重症化や死亡リスクが高い高齢者及び基礎疾患のある方は、感染リスクの高い環境の施設を避けてください」と府民へのお願いを述べた。

また、感染防止対策として、ミナミに臨時の検査場を開設、少しでも症状のある人や心配のある人は検査を受けてほしいとしている。
そのほか、院内感染対策やICT企業、団体と連携したコロナ対応に関する取り組みについても発表された。

■3密を回避して文化芸術を。ドライブインシアターオープン
また、3密を回避しつつ新型コロナウイルスと共存しながら経済を活性化され、文化芸術活動の回復に取り組むため、万博記念公園のお祭り広場に特設ステージ「ドライブインシアター」が設けられる。
これは車の中から映画や演劇を鑑賞できるもので、3密を避け、文化芸術に触れることができる。ステージは映画だけでなく、演劇やステージイベントなども予定している。7月17日からはステージの利用申し込みがスタートする。

期間は8月1日(土)から10月31日(土)までの3か月間。第1弾として8月1日にはトークショーと「太陽の塔」が発するメッセージを探るドキュメンタリー映画「太陽の塔」が上映される。また、3月1日から閉館中だった太陽の塔も8月1日(土)から内部公開が再開される。

■リニアの工事、大阪を先に
そのほか、質疑応答では静岡県の環境への懸念で進行が遅れているリニア新幹線について、吉村知事が「東京-名古屋間が遅れるのであれば先に名古屋-大阪間の工事を」とJR東海側に伝えた話などが明かされた。

取材・文=関西ウォーカー編集部 ライター鳴川和代

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