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国立西洋美術館の魅力を紹介!時間を忘れてアートの世界に没頭しよう

  • 2020年7月23日
  • Walkerplus

国立西洋美術館(東京都台東区)は、フランス政府から寄贈返還された「松方コレクション」(印象派の絵画・ロダンの彫刻などに代表される西洋美術コレクション)をはじめ、西洋美術に関する作品を多数展示している。今回は、そんな国立西洋美術館の魅力や見どころを紹介しよう!

※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください。

■【見どころ1】美術館の建物自体が魅力のひとつ!世界遺産にも登録された本館はぜひチェックを
美術館といえば、絵画や彫刻といった展示物を楽しむイメージがあるが、国立西洋美術館は建物の建築自体も大きな見どころのひとつ。1959年に完成した国立西洋美術館の本館は、 20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエにより設計された。「近代建築の5つの要点」や、「無限成長美術館」の思想を体現していること、 そして、日本における近代建築運動に大きく貢献したことが評価され、世界遺産にも登録されている。

国立西洋美術館本館は、ル・コルビュジエが提唱した「無限成長美術館」の基本的な原理に基づいて設計され、館内のいたるところにその特徴を見ることができる。例えば、入口にあるピロティは「近代建築の5つの要点」(建築材料や建設方法などの技術的な側面と、生活を豊かにする仕組みの両方を実現するための考え方)と、「無限成長美術館」のどちらの原理にも含まれる大切な要素。ほかにも、中央のホールから展示室が四角い螺旋状に配置されていたり、卍型の中3階(現在非公開)が設けられていたりと、全体的に調和のとれた美術館となっている。展示品だけでなく、建物自体からもアートを感じることができるので、館内の設計や空間にも注目してみて。

■【見どころ2】西洋美術に特化した多彩な絵画や彫刻にも注目!
国立西洋美術館の常設展では、「松方コレクション」の作品および創立以来毎年購入しているというルネサンス以降20世紀初頭までの作品を展示している。そんな常設展の回り方や見どころを紹介しよう。

常設展の入口は、ル・コルビュジエが命名した「19世紀ホール」。国立西洋美術館の核となるホールで、本館の中心に置かれている。開放感のある吹き抜け空間が2階や中3階(現在非公開)とつながっており、複雑な空間となっている。ホールの中には、ロダンの彫刻の展示も。

1階から2階への移動は、階段ではなく傾斜のゆるいスロープを使う。このスロープのおかげで、柱の奥に見え隠れする絵画作品や、見え方が変わる三角形の天井など、登るにつれて変化する空間をゆっくりと楽しむことができる。こちらにも、移動の合間に移り変わる景色の感覚を得るための「建築的プロムナード」を提唱し、人の移動を重視してきたル・コルビュジエのこだわりが感じられる。さまざまな顔を見せる19世紀ホールを、楽しみながら移動してみて。

19世紀ホールからスロープを使って2階へあがると、吹き抜けを取り囲むようにして展示室が広がっている。本館2階では、14世紀から18世紀までの絵画が展示されているほか、天井の高さや所々で途切れた壁の配置など、空間にも広がりや変化を感じられるような工夫が施されている。

ル・コルビュジエは人間の身体に沿った建築を目指して、世界中で使うことができる尺度、「モデュロール」を考案した建築家。人体の寸法を元にして建築設計の比率を計算するモデュロールの考え方を使うことで、建築に統一感やリズムが生まれるという。この寸法は国立西洋美術館の館内にも使われており、635センチ間隔で均等に立てられている柱や、2階展示室の低い天井、中3階の天井とバルコニーの手すりの高さの比率などに表れている。ル・コルビュジエのこだわりを体感できる、とっておきの空間だ。

本館での観覧を終えたら、2階の通路を使って新館へ移動しよう。1979年に増築された新館には、印象派を代表するクロード・モネの「睡蓮」や「舟遊び」をはじめ、19世紀の絵画が展示されている。

新館1階には、第二次世界大戦後の20世紀の作品も飾られている。フェルナン・レジェの「赤い鶏と青い空」など、近現代の西洋美術に触れることができる。

さらに、1997年に建てられた企画展示館では、年に3回程度、欧米等の美術館からの借用作品による企画展を新聞社等との共催展として開催している。毎回、西洋美術の魅力をより深く知ることができる企画・展覧会となっているので、こちらもぜひチェックしてみて。

■【見どころ3】ミュージアムショップには、ここでしか手に入らない商品がたくさん
最後に、ミュージアムショップも忘れずにチェックしておきたい。ショップでは、モネの「睡蓮」をはじめ、国立西洋美術館の収蔵品をモチーフにしたさまざまなミュージアムグッズが販売されている。また、国立西洋美術館の名作を厳選して作られた収蔵品カタログや、過去に開催された展覧会の一部カタログ等の販売も行っているので、家でもじっくりと作品を楽しむことができる。

さらに書籍コーナーでは、子供から美術の研究者まで、さまざまな層に向けた約2000種類の書籍がそろっている。こちらのミュージアムショップは、観覧券がなくても気軽に利用することができるので、ぜひ立ち寄ってみて。

■【アクセス】JR上野駅から徒歩1分というアクセスの良さも魅力
最寄り駅は、JR上野駅。公園口から徒歩1分と近くて便利。 そのほか、京成電鉄京成上野駅からは徒歩7分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅からは徒歩8分と、複数の路線からアクセスしやすいのもうれしいポイント。

なお、国立西洋美術館に駐車場はなく、周辺の駐車場の数にも限りがあるので、来館の際は公共交通機関の利用がおすすめ。

料金は、常設展観覧料が一般(個人)500円、大学生(個人)250円、高校生以下・18歳未満・65歳以上・障害者の方および付添者1名は無料(入館時に証明書を提示)で、一般(団体・20人以上)400円、大学生(団体・20人以上)200円。
※すべて税込。

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・出入口にアルコール消毒薬を設置しております。
・感染防止のため、スタッフがマスク等を着用している場合があります。
・改札等にアクリル板等を設置しております。
・エレベーターや手すりなど多くの人が手を触れる場所については、こまめに消毒および清掃を行っております。
・会場内の適切な換気を行っております。
・当館スタッフの手洗いおよび健康チェックのための検温を徹底しております。
・サーモグラフィによる体温測定を入館時に実施しております。体調の異常が確認された方は、入場をお断りする場合もございます。
・混雑時には会場への入場制限を行いますので、入場をお待ちいただく場合があります。

※常設展の展示作品は変更となる場合があります。

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年6月時点の情報です。

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