今シーズン(2023年〜24年)、スキー場の雪の見通しです。この冬のスキー場の降雪量は、平年並みか平年より少ない傾向となりそうです。
2023年〜24年、冬のスキー場の降雪量は、平年並みか平年より少ない傾向でしょう。
この冬は、エルニーニョ現象の影響で日本列島に寒気が流れ込みにくく、気温は全国的に平年並みか高いでしょう。日本海側の降雪量も平年並みか少ない見込みです。ただし、一時的に寒気が流れ込む予想です。現在、日本海の海水温が平年よりも高いため、寒気が流れ込めば大雪になる可能性があります。また、気温が急降下する可能性もあり、寒暖差にも注意が必要になります。
日本海側の降雪量は、北日本は平年並みか少なく、東日本と西日本は平年より少ないと予想されます。多くのスキー場では、降雪量は平年並みか平年より少なくなる見通しです。冬季に晴天の多いエリアのスキー場では、日本付近を低気圧が通りやすくなり、太平洋沿岸を低気圧が通過すると、一時的に積雪が増える可能性があります。ただし気温は平年より高いため、重たい湿った雪となる見込みです。
<今秋の雪の状況と見通し>
11月上旬は記録的な高温となりましたが、11月中旬以降に強い寒気が流れ込み、北日本や西日本の日本海側などで、初雪が観測されました。これから月末にかけても強い寒気が入るタイミングでは北日本を中心に降雪がある見込みです。
<12月の雪の見通し>
12月上旬は、一時的に強い寒気が流入し、多くのスキー場は降雪が予想されます。ただ、中旬は寒気の流入が弱まる見通しで、標高の低いゲレンデは雨の降る日もありそうです。その後、下旬には、強い寒気が流れ込む日もあると考えられます。強い寒気が流れ込むタイミングでは、ゲレンデまでのアプローチで大雪や吹雪になることもありますので、ゲレンデコンディションに加え、交通情報など、天候の影響をよく確認するとよさそうです。
スキー場では上旬には雪が積もり始める所が多いですが、十分な積雪になるのは例年並みか例年より遅くなる可能性があります。それでも年末年始には、滑走可能な状態になる所が多いと予想します。
<1月の雪の見通し>
引き続き、冬型の気圧配置になる日もあるが、長続きせず、寒気の流れ込みも弱い見込みです。このため日本海側の降雪は少ないと予想されます。また、例年よりも湿った雪となる可能性があります。また、冬季晴れる日が多いスキー場では、本州南岸を低気圧が通過する日が予想され、湿った雪が多く降る日がある見込みです。
