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3連休明け10日 東北・北陸は雷雨や竜巻など突風の恐れ 関東は夏日も天気急変注意

  • 2023年10月9日
  • tenki.jp

3連休明け、あす10日(火)は、北陸や東北を中心に大気の状態が非常に不安定。落雷や竜巻などの激しい突風、ひょう、急な強い雨に注意が必要です。関東は、11月並みのヒンヤリから一転、あす10日(火)の日中は天気が回復し、最高気温25℃以上の夏日続出。ただ、午後は天気急変の可能性があるため空模様の変化にご注意下さい。

低気圧が東の海上で発達 日本海から寒気が流れ込む

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3連休明け、あす10日(火)は、前線を伴った低気圧は次第に陸地から離れますが、日本海から寒気を伴った気圧の谷が進むため、東北や北陸を中心に大気の状態が非常に不安定となりそうです。北日本や北陸周辺では等圧線の間隔が狭く、北よりの風が強まるでしょう。

海面水温 記録的に高い状態が続く

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10日(火)は、北陸地方の上空約5500メートルでマイナス15℃以下の寒気が流れ込む見込みです。この時期、石川県輪島の平年が上空5500メートルでマイナス13℃くらいなので、平年より2℃くらい低いですが、それほど強い寒気ではありません。ただ、今年(2023年)は、日本近海で春以降、記録的に高い海面水温が続いています。9月の平均海面水温は、統計を開始した1982年以降で9月として最も高く、平年差が+1.6℃と特に大きくなりました。現在も、日本海の海面水温が平年より2℃くらい高く24℃くらいあります。

海面水温が高いと、

1)海面上の空気が暖められ、上空との気温差が大きくなり、大気の状態が不安定になりやすくなります。

2)海面からの蒸発量が多くなって、海面上の空気が(雨雲のタネとなる)水蒸気をより多く含むようになります。

このことから積乱雲が発達しやすくなり、発雷確率(雷が発生する確率)は東北の日本海側や新潟で80%以上と高くなっています。短時間に降る強い雨や落雷、竜巻などの突風に注意が必要です。

10日昼前から急な雨・落雷・竜巻などの突風・ひょうに注意

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あす10日(火)は、九州〜近畿は太平洋側を中心に晴れるでしょう。東海や関東の雨も明け方には止み、日中は晴れて、再び最高気温25℃以上の夏日続出となりそうです。ただ、気圧の谷が進んでくる午後は大気の状態が不安定。関東北部や千葉など沿岸部を中心に急な雨や雷雨にご注意下さい。

北陸や東北は、昼前〜夜遅くにかけて大気の不安定な状態が続きます。急な雨や落雷、竜巻などの突風、ひょうに注意が必要です。

北海道は道東や道南を中心に、雨の降る所があるでしょう。

竜巻の発生しやすい気象状況

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竜巻が発生しやすい気象状況になると、気象庁は「竜巻注意情報」を発表して、注意を呼びかけます。また、「雷注意報」が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」とコメントする場合も、竜巻が発生しやすくなります。ただ、屋外にいる時など、「竜巻注意情報」や「雷注意報」の情報を得ることができない場合もあります。竜巻が発生するのは「発達した積乱雲の下」ですので、普段から、積乱雲が近づく前触れを覚えておきましょう。

① 昼間なのに真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
②ゴロゴロという雷の音が聞こえたり、雷の光が見えたりする。
③ヒヤッとした冷たい風が吹く。

また、大粒の雨が降りだしたり、ひょうが降りだしたりします。ただ、竜巻の前に、これらの前触れが必ず発生するとは限りませんし、ハッキリしない場合もあります。少しでも異変を感じたら、早めの避難が必要です。

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