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中国地方 厳しい残暑いつまで? 鳥取市は猛暑日日数33日目で過去最多の記録更新中

  • 2023年8月29日
  • tenki.jp

中国地方は今日29日も厳しい暑さで、日本海側では体温並みの暑さとなりました。今年の夏は鳥取市で最高気温35℃以上の猛暑日が過去最多を更新するなど、記録的な高温となっています。今後もしばらく、厳しい残暑が続く見込みです。

鳥取市の猛暑日 過去最多の記録を更新中

今日29日、中国地方は東から張り出す高気圧に覆われて晴れた所が多くなりました。
また、南寄りの風が強まったため、フェーン現象の影響で山陰ほど気温が高くなり、鳥取県の米子では36.4℃となるなど、体温並みの危険な暑さとなりました。

なお、鳥取市は今日の最高気温は35.1℃となり、猛暑日(最高気温35℃以上)の日数が今日29日で、33日目となりました。1943年の統計開始以来、過去最多の記録を更新中です。(これまでの過去最多は2010年の30回)

7月後半以降の顕著な高温の要因

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日本の平均地上気温は、今年2023年の6月は1898年の統計開始以降2番目に高温となり、7月は歴代1位の高温となりました。8月も気温が高い状態が続いており、2023年夏(6月〜8月)は2010年を超えて最も高温な夏になるとのことです。

7月後半から顕著な高温をもたらした要因は、まず、7月後半は本州付近への太平洋高気圧の張り出しが記録的に強まり、持続的な下降気流や強い日差し、暖かな空気に覆われたことです。また、亜熱帯ジェット気流が平年より北側に位置したことも影響しています。
8月前半も亜熱帯ジェット気流が平年より北に位置しました。太平洋高気圧の張り出しがやや弱まったことで、高気圧縁辺をまわる南寄りの暖かく湿った空気が日本付近に流れ込みやすくなりました。それにフェーン現象の影響が加わり、日本海側を中心に記録的な高温となりました。
また、これらの要因に加えて、地球温暖化による気温の上昇があげられます。
(気象庁 異常気象分析検討会 発表資料よりhttps://www.jma.go.jp/jma/press/2308/28a/kentoukai20230828.html)

中国地方の8月28日までの90日間の気温平年差を見ると、中国地方は各地で平年より高くなっています。特に、日本海側で顕著な高温になり、山陰の東部では平年より+1.5℃以上の高温となりました。

今週後半は猛烈な暑さが若干おさまるものの その後は厳しい残暑が続く

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今週後半は、日本海を進む気圧の谷や湿った空気の影響で晴れたりくもったりでしょう。雨の降る所がある見込みです。
日中の最高気温は、山陽を中心に、これまでよりやや低くなりますが、湿度が高くなり蒸し暑いでしょう。
3日から4日は高気圧に覆われて、晴れる見込みです。強い日差しが照り付けて厳しい暑さとなるでしょう。
5日は湿った空気の影響で山陰や山口県で雲が広がりやすくなり、雨の降る所がある見込みです。

9月中頃にかけて、厳しい残暑が続く見込みです。9月後半になると秋雨前線が中国地方へ南下し、秋の空気に覆われる日も出てくるでしょう。厳しい残暑は徐々におさまる見込みです。ただ、3か月予報(気象庁8月22日発表)では、中国地方は11月にかけて平均気温は平年より高い確率50%となっており、気温の高い状態は続きそうです。

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