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四国の太平洋側中心に大雨 台風に向かって湿った空気の流れ込み続く 土砂災害に警戒

  • 2023年8月9日
  • tenki.jp

九州の西の海上を進む台風6号に向かって、四国地方には南から暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となっています。このため、太平洋側を中心に発達した雨雲がかかって大雨となっています。雨の降りやすい状態は、あさって11日にかけて長く続く見込みで、土砂災害に厳重な警戒が必要です。

太平洋側を中心にすでに大雨

四国地方の太平洋側では8月に入り、高気圧の縁を回る湿った空気や台風の接近に伴って暖かく湿った空気が流れ込み、雨の降りやすい状態が続いています。

きょう9日9時までの72時間積算雨量は、高知県の魚梁瀬で544.5ミリ、梼原で427.0ミリ、徳島県の木頭で416.5ミリを観測するなど、太平洋側で大雨となっています。
梼原の平年の8月の雨量は409.5ミリですので、すでにここ数日で1か月分を超える雨が降っています。また魚梁瀬や木頭でも平年の8月の8割近い雨が降っており、地盤が緩んでいることが考えられます。

雨雲の予想

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台風6号は、あす10日朝には対馬海峡付近へ進み、その後11日にかけて朝鮮半島付近を進む見込みです。四国地方には、あさって11日にかけて南から暖かく湿った空気が流れ込み、太平洋側を中心に11日昼頃にかけて断続的に雨が降り、雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降る所があるでしょう。

今後予想される雨量

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これからあす10日昼頃までに予想される24時間予想積算雨量は、太平洋側の多いところで250ミリを超える予想です。

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またその後も雨の降りすい状態が続き、これからあさって11日昼頃までに予想される48時間予想積算雨量は、高知県中部の山間部を中心に300ミリから500ミリを超える所もありそうです。

土砂災害に備えて

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土砂災害の前兆は、斜面にヒビが入る、地下水や湧水が止まる、異様な音や匂いがする、濁った水が噴き出すなどです。周囲の状況の変化に注意し、早めに避難してください。もし夜間や大雨で外に出るのが危険な場合は、崖とは反対側の部屋に移動したり、建物の2階以上に上がる「垂直避難」などを検討してください。

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