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先週の熱中症搬送者数1万人超え この先も危険な暑さ続く 熱中症に厳重警戒

  • 2023年8月1日
  • tenki.jp

総務省消防庁はきょう1日、7月24日〜30日の一週間における熱中症による救急搬送状況を発表しました。熱中症とみられる症状で救急搬送された人数は、全国で11765人(速報値)と、今年はじめて1万人を超えました。この先も危険な暑さが続きますので、熱中症には厳重に警戒してください。

熱中症搬送者数 1万人超え

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総務省消防庁によると、7月24日から30日までの1週間に熱中症で病院に救急搬送された人は11765人と、今シーズンはじめて1万人を超えました。また、熱中症による死者は18人となっています。

搬送された人で最も多かったのは65歳以上の高齢者の6644人で、発生した場所で最も多かったのが住居で5014人でした。

前年の同時期と比較してみても、北海道で約4.2倍、宮城県で約3.8倍、東京都で約2倍、愛知県で約2.3倍、大阪府で約1.5倍となっています。

向こう一週間の予想最高気温を見ると、東北から九州の広い範囲で35℃以上の厳しい暑さが続き、内陸では40℃くらいまで上がる可能性もあります。北海道も30℃以上の日が多いでしょう。すでに長い期間にわたり、猛暑が続いていますが、この先も適切な水分補給や休憩をしっかりとり、室内では出来る限り冷房などを使用など、暑さ対策を万全にしてお過ごしください。

熱中症の応急処置

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熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

あると便利 熱中症対策グッズ

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夏のレジャーなど、暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。

① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。

(熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。)

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