サイト内
ウェブ

北陸 1日まで大気不安定 週末以降は夏の高気圧弱まる兆しも 台風6号の動向に注意

  • 2023年7月31日
  • tenki.jp

メイン画像

明日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風等に十分注意して下さい。また、この先、猛烈な暑さは続きそうですが、太平洋高気圧が弱まる兆しもあります。この影響で週末以降、台風6号の進路が東よりに変わる可能性が出てきました。今後の情報に注意して下さい。

8月1日にかけて上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定

画像A

明日8月1日にかけて、北陸地方の上空約5880メートルには氷点下6度以下の寒気が流れ込み、下層には温かく湿った空気が流れ込むでしょう。日中の昇温の影響もあり、北陸地方では8月1日にかけて大気の状態が非常に不安定となる見込みです。

「急に真っ黒な雲が近づいてくる」「雷鳴が聞こえる」「稲光が見える」といった前兆現象があった場合には、天候の急変するサインです。落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨には十分注意してください。また、ひょうの降るおそれもありますので、農作物等の管理にも注意してください。

台風6号の進路 5日以降は次第に進路を東よりに変える

画像B

きょう31日16時現在、台風6号は大型で非常に強い勢力まで発達、南大東島の南約320kmにあって、1時間に15キロの速さで北北西へ進んでいます。中心気圧は945hPa、中心付近の最大風速は45m/sです。この台風は、3日(木)にかけて東シナ海に達し、その後は北よりに進路を変えるでしょう。このタイミングで動きが遅くなりますが、5日(土)以降は次第に進路を東よりに変える見込みです。今後の台風情報に注意して下さい。

「台風の進路」や「暑さ」の鍵を握る上空の太平洋高気圧の動向に注目

画像C

図で示したピンク色の領域のように、このあと上空の太平洋高気圧は次第に弱まる可能性が出てきました。一般に台風などの発達した低圧部は、太平洋高気圧の領域内は進みにくいとされています。3日までは、発達した低圧部の北上を阻止するように、上空の太平洋高気圧は西へ張り出す予想となっていますが、4日以降は言わば北上を阻止するシールドが無いノーガード状態となる可能性があります。

上空の風が弱いため、急速に速度を上げながら北東進することはないでしょう。動きが遅く、南西諸島や進路によっては西日本方面などで影響が長引く可能性があります。

上空の太平洋高気圧が弱まると、北陸地方のこれまでの猛烈な暑さは幾分和らぐ可能性があります。ただ、湿った空気の通り道となり、北からの寒気の影響も受けやすくなる見込みで、台風による影響も懸念されます。

一方、再び、高気圧が本州付近への張り出しを強めると、台風が日本海コースの進路をとり、フェーン現象が発生してこれまで以上に暑さがパワーアップすることも考えられます。今後の情報に注意して下さい。

週間天気 福井は既に9日連続の猛暑日を観測  1994年に並ぶタイ記録

画像D

今夜31日〜1日にかけては、上空の寒気の影響で広く大気の状態が不安定となる見込みです。晴れていても天気の急変の可能性があり、にわか雨や雷雨には十分注意して下さい。

その後も、概ね夏空が続きますが、気温の上がる午後は、山沿いを中心ににわか雨や雷雨に注意が必要です。最高気温は35度以上の猛暑日が続き、最低気温は25度以上の熱帯夜が続きそうです。

福井の本日31日の最高気温は36.4度を観測し、23日から9日連続の猛暑日となりました。これで、連続猛暑日の最長記録である1994年8月9日〜17日までの9日間に並んだことになります。

福井ではこのあとも連続猛暑日日数の更新が予想され、金沢、富山についても同様に更新の可能性があります。引き続き熱中症には、厳重に警戒して下さい。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
tenki.jp