きょう19日は広い範囲で雨。東北や北陸、山陰を中心に「警報級の大雨」となり、土砂災害などの危険度が再び高まるところも。太平洋側も午後は雨の範囲が広がり、雷を伴うところも。関東も午後の発雷確率が高めです。急な激しい雨など、天気の急変にご注意ください。
きょう19日は、梅雨前線が日本海から東北地方にのび、前線上の低気圧が東へ進んでいます。
東北や北陸から山陰に、局地的に発達した雨雲がかかり、雨が強まっています。
秋田県の仙北市田沢湖高原では、きょう19日午前3時10分までの6時間に116.5ミリの大雨が降りました。
東北北部では、午前11時現在、岩手県と秋田県に「土砂災害警戒情報」が発表中です。降り続く大雨によって、土砂災害警戒区域等では、命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況が続いています。
また、午前10時30分までに島根県大田市で1時間に44.5ミリ(午前9時54分まで)、出雲市佐田で44.0ミリ(午前10時13分まで)のバケツをひっくり返したような激しい雨を観測し、島根県には大雨警報が発表中です。
あす20日朝にかけて前線は、西日本から東日本を南下し、前線上の低気圧は、あす20日朝には三陸沖に進む見込みです。
前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となる見込みです。
低気圧が近づく東北南部を中心に、雷を伴って非常に激しい雨の降る所もある見込みです。
東北や北陸、山陰を中心に「警報級の大雨」となり、災害のリスクがさらに高まる恐れがあります。土砂災害警戒区域等にお住まいの方は特に、雨の降り方に気を付けて、いつでも安全な場所に身を確保できるように、しっかりと備えを行っておきましょう。
近畿や東海など、太平洋側も午後は雨の範囲が広がり、関東でも昼過ぎ以降は、局地的にザっと雨が降りそうです。北部や内陸部を中心に局地的に激しい雨や落雷、突風などの恐れがあります。
空の変化に注意して、積乱雲が近づく兆しがある際には、早めに安全な建物に移動しましょう。
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。
