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東北 再び激しい雨 岩手県に土砂災害警戒情報発表中 少しの雨でも災害リスク高まる

  • 2023年7月18日
  • tenki.jp

きょう18日(火)は、再び梅雨前線が東北付近にのび、秋田県や岩手県を中心に活発な雨雲がかかっています。岩手県には土砂災害警戒情報(レベル4)が発表中です。秋田県や岩手県など、すでに記録的な大雨となっている所では、少しの雨でも土砂災害や川の氾濫・浸水のリスクが高まるため一層の警戒が必要です。

再び活発な雨雲 岩手県で1時間に40ミリ以上の激しい雨を観測

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先週末、記録的な大雨に見舞われ川の氾濫や土砂災害など大きな被害に見舞われた秋田県。

きょう18日(火)は、再び、梅雨前線が東北付近に延び、前線の活動が活発となっています。秋田県や岩手県など東北では断続的に雨が降り、午後は局地的に激しい雨が降っています。

1時間雨量は、岩手県西和賀町で42.0ミリ(13時09分まで)と、激しい雨を観測。その他、岩手県奥州市江刺米里で27.0ミリ(13時35分まで)、秋田県由利本荘市鳥海で25.0ミリ(13時17分まで)など、強い雨が降っています。

18日14時半現在、岩手県内陸に「土砂災害警戒情報」が発表中です。降り続く大雨のため、土砂災害警戒区域などでは命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況です。

先日14日(金)の降り始めからの雨量(18日13時まで)は、すでに秋田市仁別で442.0ミリ(7月の平年の1.5倍)、秋田市で267.5ミリ(7月平年の1.3倍)などとなっています。また、岩手県西和賀町沢内でも332.5ミリなどと、300ミリを超える大雨となっています。

今後は少しの雨でも、災害のリスクが高まるため警戒が必要です。

20日にかけて大雨に警戒

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19日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東北日本海側 80ミリ
東北太平洋側 60ミリ

その後、19日6時から20日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で
東北日本海側 50から100ミリ
東北太平洋側 50から100ミリ
の見込みです。

秋田県や岩手県を中心に東北では、20日にかけて、大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水・氾濫に警戒が必要です。

いつ避難する? タイミングは?

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土砂災害や川の増水などの災害は、急に発生して、一気に被害が広がるため、避難が遅れると、命にかかわります。

そこで、避難のタイミングが重要です。警戒レベル3の場合、高齢者や障害のある方などは、安全な所へ避難しましょう。警戒レベル4では、対象地域の方は、全員速やかに避難してください。警戒レベル5では、すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。このため、警戒レベル5緊急安全確保の発令を待ってはいけません。警戒レベル4までに、必ず避難してください。

天気が荒れてしまうと、道路状況が悪くなったり、暴風で物が飛んできたりするなど、避難の際の危険度が高まります。避難指示が出されていなくても、少しでも危険を感じたら、自ら避難しましょう。不安を感じたら、その時が避難のタイミングです。「自主的に、早めに、安全な所へ避難する」という防災意識をもって、避難する際は、近所の方々にも声をかけ、複数で行動してください。

土砂災害の前触れは

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土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

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