九州北部地方は、きょう12日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴いバケツをひっくり返したような激しい雨が降るでしょう。これまでに降った記録的な大雨により地盤が緩んでいるところが多く、土砂災害の危険が高くなっています。復旧作業などは新たな土砂災害に警戒してください。
きょう12日、梅雨前線は朝鮮半島南部へ北上していますが、九州北部付近は大陸からと高気圧周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、さらに上空5500m 付近には氷点下6度以下とこの時期としては強い寒気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定になっています。
九州北部付近は次々と発達した積乱雲が発生しており、1時間雨量は佐賀県鳥栖市で46.5ミリ(09:58)、佐賀市39.0ミリ(09:27)、福岡県久留米市35.5ミリ(09:53)など、激しい雨が観測されています。
九州北部地方は断続的に雨が降り、昼過ぎにかけて1時間に30ミリ以上のバケツをひっくり返したような激しい雨が降る所があるでしょう。あす13日朝までの24時間に予想される雨量は、九州北部の多い所で100ミリと局地的に大雨になるおそれがあります。
九州北部地方は、これまでの記録的な大雨により地盤が緩んでいる所が多く、土砂災害が起こりやすくなっています。土砂災害に警戒してください。また、川の増水や道路の冠水にもご注意ください。発達した積乱雲の下では落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
きょう12日午前10時30分現在、土砂災害の危険度は、福岡県や佐賀県、大分県、長崎県は、黄色の「注意」や赤色の「警戒」が現れています。
少しの雨でも土砂災害が起こりやすい状況になっています。雨で新たな土砂災害が発生するおそれもあり、復旧作業などは二次災害に十分に警戒してください。
あす13日も高気圧周辺の湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定で一時雨や雷雨になる所がある見込みです。
14日(金)頃から週末は、九州付近は高気圧に覆われて晴れる所が多くなるでしょう。ただ、日差しが戻ると気温が急上昇し、厳しい暑さになります。熱中症などの体調管理に十分ご注意ください。
