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北陸 大気の不安定な状態が続く 14日(金)まで警報級の大雨のおそれ

  • 2023年7月11日
  • tenki.jp

北陸地方では、14日(金)にかけて、大気の不安定な状態が続くでしょう。局地的に1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所があるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。同じ場所で強い雨が続いた場合は、土砂災害のリスクが一層高まります。危険な斜面や増水した河川や用水路には近づかないようにしましょう。

14日(金)にかけて不安定続く 警報級の大雨のおそれも 都市部でも浸水に注意・警戒を

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12日(水)は、梅雨前線が日本海に停滞するでしょう。前線に向かって比較的上空の低い層(概ね1500メートル降付近まで)には暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。また、午後は上空5500メートル付近でマイナス6度の寒気を伴った気圧の谷が近づくでしょう。上空高い所は冷たい空気、低い所には暖かく湿った空気が入ることで、大気の状態が非常に不安定となり、梅雨前線の活動も活発となるおそれがあります。午後を中心に金沢市など都市部でも1時間に30〜40ミリの激しい雨の降るおそれがあります。

13日(木)は、梅雨前線はやや南に下がって不明瞭となりますが、上空の寒気の影響が残って、大気の不安定な状態が続くでしょう。上空の寒気は14日(金)には東の海上へ進みますが、大陸からは次の低気圧が進んでくるでしょう。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が入るため、大気の不安定な状態が続くでしょう。

同じ場所で強い雨が断続したり、強い雨雲が長時間停滞した場合は総雨量が増え、土砂災害のリスクが一層高まるでしょう。雨雲レーダーを常に確認し、強い雨が降ってきたらガケのそばから離れる、河川や用水路に近寄らない、車の運転は見通しが悪くなることもあるので、いつも以上に慎重に行うなどを心掛けましょう。

予想降水量は?

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12日18時までの24時間雨量は、前線に近い新潟県の下越で120ミリ、その他も多い所で60〜80ミリの雨が予想されます。ただ、これらの雨量が短期集中的に降るおそれがあり、1時間に30〜40ミリの激しい雨の降る所があります。低い土地などの浸水に注意・警戒して下さい。

その後、13日18時までの24時間雨量は、富山・石川・福井を中心に多い所150ミリが予想されます。既に降り始め(7日夜)からの雨量が多くなっている所もあり、土砂災害に対しても注意・警戒が必要です。

その後、14日にかけても大雨や短時間強雨が予想されますので、総雨量がさらに増えるおそれがあります。最新の情報を常に確認し、いざ避難が必要になった時に備えて持ち出し品の点検などを行っておくと良さそうです。

都市部で短時間強雨となった場合のリスクは?

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今回は山間部だけではなく、金沢市など都市部を含めて短時間に激しい雨が降る見込みです。強い雨が降り出した場合は、アンダーパスは浸水のリスクが高まるので、なるべく通行を避けるようにしましょう。

北陸地方では都市部でも用水路が張り巡らされており、中には転落防止柵のない用水路も多くみられます。近年、増水した用水路への転落事故が相次いでいることから、暗い夜は用水路のそばを通るのは避けた方が良さそうです。

斜面やガケの近くにお住まいの方は、総雨量が多くなった場合は土砂災害のリスクが高まりますので、土砂災害の前兆現象に十分に注意し、危険を感じたら速やかに避難をしましょう。

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