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九州 雨がやんでも土砂災害に警戒 あす12日局地的に大雨も 復旧作業は安全第一で

  • 2023年7月11日
  • tenki.jp

きょう11日は、記録的な大雨となった九州北部では、いったん雨のやんでいる所が多くなっています。ただ、これまでの大雨で地盤が緩み、雨がやんでも土砂災害に厳重な警戒が必要です。また、あす12日は再び活発な雨雲がかかり、局地的に大雨の恐れも。復旧作業は安全第一で行ってください。

記録的大雨の九州北部 10日間で800ミリ超えも 平年値を大幅に上回る

きのう10日は、福岡県と大分県に「大雨特別警報」が発表。九州北部を中心に半日で300ミリを超えるような大雨が降るなど、記録的な大雨となりました。
九州では北部を中心に、7月6日頃から度重なる大雨に見舞われています。
7月1日からきのう10日までの降水量は、福岡県英彦山で845.0ミリ(平年の約3.7倍)、大分県日田市で660.5ミリ(平年の約3.5倍)など、九州北部の多くの地点で7月の平年の雨量を大幅に上回り、広い範囲で地盤が緩んでいます。

雨がやんでも土砂災害に警戒を 長崎県対馬市に「土砂災害警戒情報」発表

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きょう11日、梅雨前線は西日本ではやや北上しているため、記録的な大雨となった九州北部では、雨のやんでいる所が多くなっています。
ただ、長崎県対馬には朝にかけて断続的に活発な雨雲がかかり、午後0時43分に下対馬と上対馬には、大雨の警戒レベル4相当の「土砂災害警戒情報」が発表されました。きょう11日の夕方にかけて土砂災害に警戒してください。

また、大雨に見舞われた地域では、少しの雨でも土砂災害がリスクが高まるおそれがあるため、厳重な警戒が必要です。
雨がやんでいる際に土砂災害が発生することもあります。大雨の降った地域では、日が差しても決して油断せず、危険な場所には近づかないようにしてください。

あす12日 九州で局地的に大雨 復旧作業は安全第一で

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あす12日は、九州の上空を気圧の谷が通過するでしょう。暖かく湿った空気が流れ込んで、大気の状態が非常に不安定となります。

再び、雨が降りやすくなり、局地的には激しく降る所があるでしょう。少しの雨でも災害をもたらす危険性が高まるため、雨の降り方には厳重な警戒が必要です。

大雨の復旧作業に追われている方もいらっしゃると思いますが、気象情報や雨の降り方、土壌など周りの様子をしっかり確認しながら安全第一で行うようにしてください。

土砂災害の前触れは

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

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