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「線状降水帯」発生の奄美地方 あす明け方まで非常に激しい雨の恐れ 災害に厳重警戒

  • 2023年6月19日
  • tenki.jp

きょう19日午後2時20分、奄美地方に「線状降水帯」が発生しました。午後5時現在、「線状降水帯」は解析されていませんが、奄美地方では非常に発達した雨雲が連なり、「線状降水帯」による非常に激しい雨の降りやすい状況が続いています。あす20日明け方にかけて、土砂災害に厳重な警戒をしてください。

奄美地方に「線状降水帯」発生

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きょう19日、奄美付近には梅雨前線が停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいます。奄美地方では、大気の状態が非常に不安定となっています。

朝から断続的に雨が続き、きょう19日午後2時20分、奄美地方に「顕著な大雨に関する情報」が発表されました。
活発な梅雨前線の影響で、奄美地方(鹿児島県)では局地的に雨雲が発達し、活発な雨雲がライン上に並ぶ「線状降水帯」によって、非常に激しい雨が同じ場所で降り続きました。

午後5時現在、「線状降水帯」は解析されていませんが、奄美付近では、非常に発達した雨雲が連なっています。
線状降水帯による非常に激しい雨の降りやすい状況が続いている状況です。
あす20日明け方にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。

奄美地方では20日夜遅くにかけて、局地的大雨だけでなく、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれがあり、注意が必要です。
荒れている時間帯は外出を控え、山の斜面や川の付近など、危険な場所にはむやみに近づかないようにしてください。

予想降水量

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きょう19日に予想される1時間降水量(多い所)
奄美地方 50ミリ
あす20日に予想される1時間降水量(多い所)
奄美地方 30ミリ
きょう19日午後6時からあす20日午後6時までに予想される24時間降水量(多い所)
奄美地方 150ミリ

奄美地方では、きょう19日夜にかけて、断続的に滝のような雨が降る恐れがあります。少しの雨でも災害発生のリスクが高まることが考えられます。あす20日明け方まで、土砂災害に厳重に警戒してください。
また、きょう19日夜にかけて、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫などにも警戒が必要です。

土砂災害や浸水、洪水害の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」のキキクル(危険度分布)で自分の住んでいる土地の付近の最新の情報を確認し、安全な行動をとるようにしてください。

土砂災害の前触れは

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

土砂災害から避難するには

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土砂災害から避難するには、ポイントが2つあります。

1つめは、早めの避難を心掛けることです。特に、お年寄りや障害のある方など、避難に時間のかかる方がいらっしゃる場合は、大雨になってしまう前に、行動してください。また、夜中に大雨が予想される場合は、なるべく明るいうちに、避難所など安全な所へ避難することが重要です。

2つめは、より安全な所へ避難することです。これまで、土砂災害の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。

万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。

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