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新たな熱帯低気圧(台風のたまご)発生へ 発達し北上する可能性も 今後の動向に注意

  • 2023年5月19日
  • tenki.jp

フィリピンの東海上で積乱雲が発達し、雲がまとまりつつあります。20日(土)午前9時までに、熱帯低気圧(台風のたまご)が発生する見込みです。今後は、発達し北上する可能性があるため動向に注意が必要です。

新たな熱帯低気圧発生へ

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19日(金)正午現在、フィリピンの東海上で活発な積乱雲が発生し、雲がまとまりつつあります。

19日(金)午前9時の天気図では、カロリン諸島付近はL(低圧部)となっています。低圧部とは、周囲より気圧が低く、雲の循環は認められるものの、その中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことです。ある程度中心付近が推定できるようになると熱帯低気圧(TD)と名前が変わり、域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上になると台風となります。

あす20日(土)9時の予想天気図をみると、カロリン諸島付近で熱帯低気(TD)が発生する見込みです。

海面水温30℃ 発達する可能性

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熱帯低気圧が発生する可能性がある、フィリピンの東海上付近の海面水温は30℃前後となっています。海面水温の平年差は1℃〜2℃くらい高くなっています。

一般的に、台風は海面水温が26〜27℃の海域で発生するといわれてます。台風の発生は大気の状態も重要な要因であるため、海面水温が高いだけでは台風の発生・発達につながりませんが、海面水温が高いと急発達する事例も多いため注意が必要です。

発達し北上する可能性も

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諸外国を含めた数々のスーパーコンピューターの計算では、今後発達し、来週後半には北上する計算をしているものもあります。

進路の予想にばらつきは多いものの、小笠原近海ではかなり発達する予想で、確率は低いながら日本付近まで北上する予想もあるため、今後の情報には注意が必要です。

台風の発生数

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台風は、30年間(1991年〜2020年)の平均では、年間で約25個の台風が発生しています。5月は1.0個です。今年は4月20日に台風1号「サンヴー」が発生しており、もし、マリアナ諸島付近にある低圧部が、今後、熱帯低気圧→台風に発達すれば、台風2号となります。

梅雨・台風シーズン前に ハザードマップを確認

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梅雨や台風シーズンが始まる前に ハザードマップや避難場所を確認しておきましょう。

ハザードマップは、国土交通省や各自治体のホームページなど、インターネットからハザードマップを入手することが可能です。ハザードマップは随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。
ハザードマップからは、家の周辺で浸水(河川浸水・高潮浸水など)の可能性がある場所や、土砂災害(崖崩れ・土石流・地すべりなど)の危険性の高い場所を把握することができます。
また、自宅付近の避難場所(指定緊急避難場所)を確認しておきましょう。避難場所は災害の種類によって異なります。「浸水や土砂災害の場合の避難場所」をしっかり確認するようにしてください。

さらに、避難場所までの避難経路を知っておきましょう。河川が増水した場合や高潮・高波でも安全に避難できるか確認してください。
周辺地域で過去に起きた災害を把握し、起こりやすい災害を知っておきましょう。

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