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仕事の楽しさが伝わる「おきなわいちば」流おしごとガイド

  • 2022年4月3日
  • 沖縄島ガール

毎号ワンテーマで沖縄の文化を深掘りする雑誌「おきなわいちば」の通巻76号が発売中。

今回の特集テーマは、「自分らしく働く」。沖縄で“自分らしく”働く人たちへのインタビュー、職場・仕事用バッグの中身紹介などを中心に構成されている。

巻頭は、宜野湾市で「カフェユニゾン」を営む一方で、編集者・文筆家としての顔を持つ三枝克之(みえだ・かつゆき)氏。机の前の窓から広がる町を眺めながら仕事ができる書斎は、まさに誰にも邪魔されない、“隠れ家”のような空間になっている。この空間で、三枝氏は文章やさまざまなクリエイティブを生み出している。

そして、ダンボールアーティストの儀間朝龍(ぎま・ともたつ)氏が登場。ダンボールを使って作品を制作する儀間氏は、作品に使用するダンボールを色ごとにラックに整然と収めている。ナイキのエアージョーダン1などスニーカー好きが見惚れるようなダンボールアートが生まれる部屋は、細部まで思わず見入ってしまう。

デジタルクリエイティブ集団・GYOKU(ギョク)のシンプルなオフィス、空間デザインでありラジオパーソナリティーも務めるタイシロウ氏の自分の好きなものだけに囲まれたガレージを改装した仕事場など、クリエイターならではのこだわりの空間を紹介している。

続いては、編集者、洋裁師、ステンレスアクセサリーアーティスト、洋書店主、バイヤーら5人の仕事人が登場。「CONTE MAGAZINE(コント・マガジン)」という雑誌を手掛ける川口美保氏は、編集者になった経緯から雑誌作りについて、雑誌名にもなっている「CONTE」というカフェを営むことについて、そして、それらが全く違うものではなく、考え方がつながっていることについてまで、思いを語っている。

また、デパートリウボウが手掛けるセレクトショップ「樂園百貨店」のバイヤーとして活躍する浦﨑佐紀子(うらさき・さきこ)氏は「いいものを伝えていく」ことを使命として、働き始めて5年。「これからも、もっとローカルに目を向けていく」という浦﨑氏は、「お客様が買い物をされる時、ものを買うのには、必ず背景があります。(中略)一緒に楽しみながら商品を提案したり、選んであげられたらいいな」と、仕事を楽しんでいる様子が伝わってくる。

後半は、オーナーとして店舗を営む人と沖縄で店を持つことの思い、また、「あのひとの鞄の中身が見てみたい」と題して、さまざまな仕事人の持ち物をその背景と共に紹介している。

1冊全体で、「仕事」について考える今回の「おきなわいちば」。仕事に求めることは人それぞれだが、誌面に登場する人たちは、もちろん苦労もあるはずだが、その言葉や写真の表情から“誇り”や“志”が伝わってくる。この「おきなわいちば」で、一人でも“自分らしく”働く人が増えたら、沖縄がさらに面白い場所になりそうだ。

「おきなわいちば」(Vol.76)
発売中 700円(税込) 光文堂コミュニケーションズ

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