新型コロナウイルス感染症拡大の影響が続く中、「安心して暮らし、観光が楽しめる島」の未来をつくっていくため、沖縄の新しい観光スタイル「OKINAWA BLUE POWER プロジェクト」が発足。7月12日、那覇市のパレットくもじ前の広場にて、その記者発表会見が行われた。
本プロジェクトは、沖縄の観光業界や飲食業界、県内企業、団体、個人事業主らが、新型コロナウイルス感染症を1日でも早く収束させるべく、県民・企業・行政が一丸となって、“安心して暮らせる沖縄”と“安心して観光ができる沖縄”が共存できることを目指し、推進していく企画。
沖縄の空や海を象徴する「青」を基調とし、沖縄をさわやかな青色に染め上げ、プロジェクトの意義を発信。また、観光機運の向上のみならず、新型コロナウイルス感染症拡大の収束に向けて、医療関係者の方に寄り添い、一丸となって協力していこうというメッセージも込められている。
公式キャラクターの「HAPPY SHISA(ハッピーシーサー)」
今回のプロジェクトの施策の一つとして、アイコン的に「ブルーリストバンド」を製作。賛同や応援の意思表明のツールとなるだけでなく、観光客にPCR検査陰性証明やワクチン接種署名を那覇空港またはレンタカー会社にて申告することで、ブルーリストバンドが進呈される。
それを身に付けるだけで、店頭にステッカーが貼られている観光施設や飲食店、ホテルなどの協力店から割引やサービスなどを受けられるという。このサービスは、「観光の日」でもある8月1日(日)から9月30日(木)まで。
今回のプロジェクトでは、サービスのみならず、バタフライピー(タイなどで採れる青色の植物)を使った製品や青を基調とした商品開発を展開していく企業も増え、沖縄全体を青に染め上げて盛り上げていく予定だ。
バタフライピーを使った製品
“青い”車も登場
記者発表に登壇した実行委員長の鈴木洋一氏は、「(コロナ禍の)深刻な状況の中で我々が一丸となってこの夏の難局を乗り越えるために何ができるのかを議論したことが(本プロジェクトの)発端。医療界、経済界が一丸となって進め、夏場に防疫型観光の推進を行い、“ウィズコロナ沖縄観光”にて復活を目指そう」と意欲を語った。
最後に副実行委員長の米須義明氏から「このプロジェクトは緊急事態宣言下の誘客というよりも、渡航者の皆さんにPCR検査やワクチン接種を推奨するという、非常にポジティブな事業です。安心安全な沖縄を目指すためにも皆様のご理解とご協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
沖縄らしい“青”がテーマの同プロジェクト。この夏、海や空だけではない“青”が沖縄にどのくらい広まるか、注目が集まる。