毎号ワンテーマで沖縄の文化を深掘りする雑誌「おきなわいちば」の通巻73号が発売中。
今回の特集テーマは、「旅とさんぽ」。コロナ禍でなかなか思うような旅ができない中、近場の観光、散歩、散策が人気を博している。“歩くことで見えてくるもうひとつの沖縄”というサブテーマで、沖縄を紹介する。
巻頭は写真家・G-KEN氏の撮影で、奥武島(おうじま)、本部町(もとぶちょう)、那覇市、金武町(きんちょう)、北谷町(ちゃたんちょう)などの、何でもないシーンの中にも“旅を感じさせる”風景を切り取っている。
続いては、沖縄県民の散歩スタイルを紹介。散歩中に植物や家の壁などの色のサンプルを参考にするデザイナー、絵を描きたくなる場所を見つけたら写真を撮る画家、昔の出来事を思い出しながら近所の散歩を楽しむ芸人、給水塔の造形美を探して歩く建築士、そして、子供と一緒に学びながら歩くコーヒー店のオーナーなど、職も年代もバラバラの17人がお気に入り散歩道や散歩法を写真と共にリポートする。
そして、編集部が厳選した沖縄の散歩エリアをピックアップ。古さと新しさが溶け込む沖縄市コザの街並み、県内でもいち早くオープンガーデンや半島芸術祭などアートと自然との共生に目を向けている南城市のアトリエめぐり、さらには、「坂」「街中の本棚」「無人販売所」などテーマ別の散歩も面白い。
ほかにも、散歩で見つけたい土産品や雑貨、かわいいイラストマップ付きの散歩コースなど、誌面を眺めているだけでもワクワクする仕掛けを施している。
この1冊を片手に、歩く速度だからこそ見付けられる、自分だけの散歩を楽しんでみよう。
「おきなわいちば」(Vol.73)
発売中 700円(税込) 光文堂コミュニケーションズ