幼少期から漫画を描くことが好きな甘井(@amai_taiyaki)さんは、X(旧Twitter) などのSNSで漫画を公開している。SNSでは10万超えのいいねを獲得した作品もあり、多くの共感コメントが殺到。今回は過去にウォーカープラスで紹介した2作品をお届けするとともに、著者に本作が誕生したきっかけについても聞いた。
■上司のパワハラで適応障害を患う新卒男性
村上君は新卒で憧れの会社に就職したが、職場では上司から理不尽な対応をされる毎日が続いて落ち込んでしまう。ある日上司から仕事を頼まれたので、マニュアルどおりに対応。しかし、その後社内システムが作動しなくなってしまい、原因はなんと村上君だった。上司の業務指示が不十分でトラブルが発生したのだが、すべて村上君のせいにされてしまう…。
やがて村上君は仕事がトラウマになって適応障害を患い、食事もろくにとらなくなっていく。そんなとき、ふとSNSでライブ配信している1人の女性と巡り合うことで、村上君の運命は意外な方向へと展開していくのであった。
著者に本作が誕生したきっかけについて伺うと、「この作品は漫画賞に投稿した作品なので、担当さんから『どんな話を描きたいか？』とお尋ねがありました。自分が描きたい漫画とはどんな漫画だろう？と考え、担当さんとお話ししていくうちに、疲れている人や生きづらさを感じる人の心がふっと軽くなる漫画を描きたいと思い、このお話が生まれました」と話してくれた。
■自分の性別が男か女なのかわからない主人公？
幼いころから自分の性別がよくわからない夏葵は、保育士として働いている。保育園では園児たちが好きな色でこいのぼりを楽しそうに作り、たくみ君は男の子には珍しいピンク色を選んで工作を始める。園児たちの楽しそうな姿をうれしそうに見つめる夏葵。
けれど、後日たくみ君の母親から「なんでピンクなんですか？」と質問があり、夏葵はたくみ君が好きなものを尊重したつもりだったと話すも、たくみ君の母親は納得しない様子。そして、夏葵は「もう少したくみの立場になって考えてください」と責められてしまう…。
日頃から園児のことを考えている夏葵だが、保護者からの言葉にショックを受ける。そして、我慢も限界に達した夏葵は意外な行動をとるのであった。
今回は若者が主人公の2作品をお届けした。甘井さんの作品はどれも臨場感があり、心がほっこりするエピソードが多い。甘井さんはホラー漫画なども投稿しているので、気になる人は読んでほしい！
取材協力：甘井(@amai_taiyaki)
