「あわび結び」と「四つ手のあわび結び」でつくる小さな巾着のレシピです。チョコレートやキャンディを入れてプチギフトにしたり、好きな香りのポプリを入れてお部屋に飾るのもおすすめです。
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必要な材料
★できあがりサイズ:W4.5×D4.5×H5cm
・巾着…水引(お好みの色)90cm×5本
・リボン…水引30cm×1本
・裸ワイヤー #30
基本の結び方
*あわび結び その1~1本で結ぶ~ やり方
長寿と長持ちの印と、昔から重宝がられた鮑の形に似ていることから、「あわび結び(別称あわじ結び)」と呼ばれています。結び目が容易に解けないことから、一度きりを願う結婚祝いや仏事用に用います。本書の作品のほとんどが、このあわび結びが基本となっていますので、形良くきれいに結べるように練習しましょう。
【材料】
水引 30cm×1本
◆1本の水引で練習しましょう
01 水引1本を横にして持ち、水引の中心を左手で押さえます。
02 水引の中心より手前で、AがBの下になるように輪を1個つくります。水引の交差した部分を、左手で押さえます。
03 2のBを矢印の方向に回してもう1個輪をつくり、2でつくった輪の上に図のように重ねます。
04 重ねた部分を右手で押さえます。続けて左手で、BがAの下になるように水引を交差させます。
05 4の水引を交差させたところ。
06 そのままBを引き締めて、青丸部分を左手で押さえ直します。形が崩れないように気をつけましょう。
07 Bを1と3でつくった輪の中に上→下→上→下の順で通します。
08 Bを引き締めると、輪が3個できます。
09 次に3個の輪の大きさを調整していきます。左右の輪アと輪ウを引っ張って、輪イの形を小さく整えます。
10 Bを引き締めると輪アが小さくなり、Aを引き締めると輪ウが小さくなります。
※結び目を押さえて、片手ずつ引っ張ると、よれずにきれいに引き締められます。
11 輪の大きさが3個とも同じになるように整えます。あわび結びのできあがりです。
*四つ手のあわび結び(2組の水引で結ぶあわび結び) やり方
01 本体用の水引2本で、水引の中心に輪を1個つくり、交差した部分を親指で押さえます。
※わかりやすいように、左右で色の異なる水引を使用しています。
02 1でつくった輪の上に、水引2本を揃えて重ねます。
03 輪と、白の水引の交差部分を右手親指で押さえます。さらに、AとCを右手で仮押さえします。
04 白の水引DをBの下に回します。
05 3で仮押さえしていたAとCを離して、白の水引をAの上から、輪の中に下→上→下の順に通します。
06 A~Dの水引を引き締めて、形を整えます。「四つ手のあわび結び(2組の水引で結ぶあわび結びともいう)」のできあがり。
作り方(手順)
◆「あわび結び」と「四つ手のあわび結び」で、巾着をつくる
01 水引の中心に「あわび結び」をします。これを計5個つくり、1段めとします。水引の色はお好みで選びましょう。
02 1でつくった、あわび結びAとBの★同士で「四つ手のあわび結び」をし、2段めをつくります。
03 上図のように、2段めを小さく整えます。1段めと2段めの隙間があかないように気をつけましょう。
04 他の1段めのあわび結びも同様に、四つ手のあわび結びでつなげていきます。3個つなげたところ。
05 4個つなげたところ。
06 5個つなげたところ。
07 1個めのあわび結びの★と、5個めのあわび結びの☆で、四つ手のあわび結びをします。
08 5個のあわび結びがつながって、2段めができました。
09 3段めは、★で示した隣り合う水引同士で、四つ手のあわび結びをします。
10 3段めが、すべて結び終わったところ。3段めは、1段めと同じ大きさに整えます。
11 4段めは、★で示した隣り合う水引同士で、四つ手のあわび結びをします。
12 4段めからは、1段めを下にして、上に向かって筒状になるように結んでいきます。
13 4段めの四つ手のあわび結びを1個結んだところ。4段めも、3段めと同じ大きさに整えます。
14 4段めが、すべて結び終わったところ。
15 5段めも、4段めの隣り合う水引同士(★)で、四つ手のあわび結びをします。
16 5段めが、すべて結び終わったところ。
17 6段めも、5段めの隣り合う水引同士(★)で、四つ手のあわび結びをします。
18 6段めが、すべて結び終わったところ。
19 余った水引を、筒の内側に通します。
20 一度に全部の水引を通すのではなく、半分ずつ筒の内側に通しましょう。
21 余った水引をすべて通したら、ワイヤーでねじって留めます。
22 21を逆さまに持ちます。ワイヤーで留めた部分を、指で内側に押します。
23 ワイヤーで留めた部分が、巾着の底になります。内側から指で押して、底の形を丸く整えます。
24 2段めの、四つ手のあわび結びの穴(★と赤★)に、目打ちを通して穴を広げます。
25 2段めの、四つ手のあわび結びの穴に、リボン用の水引を通して1周します。
26 中央で交差させて、Aを左上に引き上げます。
27 水引を左右に引き締めます。
28 Bで、輪を左側につくります。Aを輪の上からおろします。
29 Aを結び目の中に通して、右上に輪をつくります。
30 リボンの形を整えて、両端はひと結びします。できあがり。
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