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天敵温存効果が高い野菜を混植して益虫が棲みつく畑作り!

  • 2023年9月3日
  • NUKUMORE

家庭菜園の役立つ情報をお届け!ここでは、人間の生活に利益をもたらす虫、「益虫」を味方につけて野菜を守る方法を解説します。一例として、オクラ、トウモロコシ、ニンジン、エンドウについて、それぞれが役立つ理由もご紹介します。

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花の咲く野菜にはたくさんの虫が集まる

天敵の働きを強化するため、ハーブ類を畑に積極的に配置するほか、インセクタリープランツとしての機能が期待できる野菜を大いに利用しましょう。

写真は、そのおもなものです。オクラは天敵温存効果の高い野菜です。ハダニ類やアザミウマ類を退治してくれる天敵を呼ぶために、栄養豊富な真珠体を分泌していると考えられます。

トウモロコシの花粉は、ヒメハナカメムシ類のほか、多くの天敵のお腹を満たし、生存率を高めてくれます。

ニンジンの花には害虫も含めてたくさんの虫が集まるため、捕食天敵にとっては格好の食事場所になります。ニンジンは有力なインセクタリープランツといえます。春の菜の花にも同様に多くの虫が集まります。

また、トマトのハウス栽培では、エンドウの残渣を利用してハモグリバエ類を防除する技術もあります。エンドウの残渣から羽化する寄生バチが、トマトをハモグリバエ類から守ります。

オクラ

オクラは葉裏に “真珠体”を毎日つくる。栄養豊富な分泌物が入っていて、これをヒメハナカメムシ類の幼虫や成虫が吸う。生存率が高まり、天敵の働きが強化される。 bm1667_p20_map_1_1692789620

トウモロコシ

トウモロコシの雄花の花粉を、ヒメハナカメムシ類が食べる。ハダニ類やアザミウマ類が少ない時期でも、ヒメハナカメムシ類を畑にとどまらせることができる。 bm1667_p20_map_2_1692789639

ニンジン

ニンジンは6月頃に花が咲く。花を目指して、ヒラタアブの成虫をはじめ、さまざまな訪花昆虫が訪れる。寄生バチも多く集まって来る。 bm1667_p20_map_3_1692789654

エンドウ

エンドウとトマトにつくハモグリバエ類の寄生バチは共通。栽培終期の露地エンドウを刈ってトマトのハウスに置くと、羽化した寄生バチでハモグリバエ類を防除できる。 bm1667_p20_map_4_1692789670

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