勝浦で「麻飾りワークショップ」初開催 遠見岬神社も巡り、歴史に触れる

  • 2025年4月28日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 麻飾り作りと遠見岬神社の宮司によるガイドツアーが体験できる「麻飾りワークショップandトワイライトツアー」が5月4日・5日、KAPPYビジターセンター(勝浦市墨名)で開催される。(外房経済新聞)

 デザインは2種。できた麻飾りは持ち帰れる(写真提供=一般社団法人勝浦市観光協会)

 主催は勝浦市観光協会。同協会では2023年2月から、遠見岬神社の宮司と巡る「開運トワイライトツアー」を開催。ツアーでは社殿内や展望広場を特別案内するほか、参加者へ特別に用意したお守りを授与する。これまでに18回開催し、観光客や歴史が好きな人が多く参加しているという。

 同協会の麻生遥佳さんは「遠見岬神社は麻との関わりが深く、ツアーの中で宮司から麻にまつわる解説が必ず入る。麻は日本では古くから縄や織物、魚を取る網などさまざまな用途で活用されてきた。しめ縄や祓具(はらえぐ)などにも使われている。かつて一般的な素材だったが、現在では触れる機会がほとんどない。実際に触れ、より理解を深めるきっかけとして、何かできないかと考え今回、ワークショップを企画した」と話す。

 ワークショップでは、精麻で作品を制作する技術者「麻護人(あさもりびと)」を講師に招き、ストラップ形の麻飾り作りを体験。2種類用意したデザインのいずれか一つを作ることができる。出来上がった作品は持ち帰ることができる。麻生さんは「宮司からの紹介で、神社で定期的に麻の祈とうを受けている麻護人と縁ができた。ワークショップでは貴重な栃木県産の野州麻を使って体験を行う。国内の麻農家はかなり少ないので、国産の麻に触れる機会はとても貴重」と話す。

 麻生さんは「千葉県の旧国名『総国』の『総』は麻の古語であるとも伝わる。古くから縁のある麻に触れ、宮司のガイドで遠見岬神社を巡ることで、より歴史的な理解が深められるのでは。楽しみながら思い出の品を作ってもらえたら」と参加を呼びかける。

 開催時間は、14時30分~18時。参加費は5,600円。2個目を作る場合は1,000円追加。事前予約制。定員になり次第、受付終了。

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