多文化共生テーマ「中野区エスニックマップ」完成 外国人経営24店掲載

  • 2025年4月14日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 多文化共生をテーマにした「中野区エスニックマップ」が完成し、無料配布が始まった。制作は、年齢・国籍などを超えて多様な人たちが緩くつながる古民家コミュニティースペース「中野秘密基地」(中野区中野1)代表の山本真梨子さんを中心とした実行委員会。(中野経済新聞)

 (関連フォト)完成した「中野区エスニックマップ」

 「中野秘密基地」代表の山本真梨子さんは2023年、社会人大学生として「中野秘密基地」を多文化共生の発信基地にすることをテーマに卒業研究を進めた。さらに、イベントだけでなく日常的に外国人と日本人の出会いの機会が増える企画として、主に外国人が経営する店を紹介するエスニックマップの構想を考えたという。山本さんの「単純な店の紹介ではなく、店主やスタッフの人柄が伝わる冊子にして、外国の人たちをもっと身近に感じてもらいたい」という思いに共感した、多文化共生のテーマに精通しているライターの室橋裕和さん、セカイめし愛好家じょいっこさん、翻訳家の菅野楽章さん、エディトリアルデザイナーの柏原宗積さんがボランティアスタッフとして制作に加わり、1年以上をかけて完成させた。

 同マップでは、ネパールやタイ、ミャンマーやバングラディシュ、中国やインド、トルコやナイジェリアのほか、ロシアやチリなど24店舗を紹介している。併せて、「数字で見る中野区の外国人たち」「じょいっこの極私的エスニック店の楽しみ方を伝授」「中野ブロードウェイと自炊エスニック」など、中野の外国人事情やエスニックフードの楽しみ方のコラムも掲載している。

 山本さんは「取材を通じて、中野区内でここまで多様な食文化が楽しめることに驚いた。当初は30店舗の掲載を目指していたが、デザインをスタートして校正の段階で閉店してしまった店もあり、最終的に24店舗となった。この冊子を手に世界のごはんを食べに行って楽しんでほしい」と話す。

 同マップは中野区役所、中野ブロードウェイ(中野5)、中野区国際交流協会(中野2)などのほか、掲載店に置いている。1万部発行。全16ページ。

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