ライフラインが止まった災害時に電気やガスを使わず食事を調理する方法を学ぶ体験型講座が5月18日、富合公民館(熊本市南区清藤)で開催された。(熊本経済新聞)
当日の様子
初開催となる同講座。「食を通して親子で楽しく防災を学ぶ」をテーマに「ペットボトルピザで手作りピザを味わおう」と題し、人とのつながりや協力することや、最後まで自分の力でやり遂げる大事さを子どもたちに体験してもらうのが狙い。講師は、防災に関する講演やワークショップなどを行っているNPO法人「ソナエトコ」の徳山理恵さんが務めた。
当日は、小学校に通う児童とその家族など合わせて19人が参加。ペットボトル内に材料を入れた後、振ったり温めたりすることでピザ生地を発酵させた。生地には、コーンやチーズなどをトッピング。一斗缶を加工したピザ窯で焼き上げた。参加者は完成したピザを切り分けて、他の参加者に配るなど、さまざまなピザを味わった。
親子で参加した小学校3年の徳水真奈さんは「初めてピザ作りを体験した。ペットボトルを振るのは大変だったけど、おいしいピザができてうれしかった」と笑顔を見せた。父親の尊明さんは「前回、富合公民館で行われた『サバイバルメシタキ講座』が楽しかったので、今回も興味があって参加した。経験した記憶が災害時にも役に立つ。普段からでもできることを子どもと一緒に考えたい」と話していた。