ソーラーシェアリングの理解を深めるイベント「ソーラーシェアリング・アースデイ」が5月11日、匝瑳の「匝瑳おひさま広場」(匝瑳市飯塚)で開かれた。(九十九里経済新聞)
匝瑳市では、市民、事業者、自治体が協働しながら、省エネルギー化、再生可能エネルギー利用などの取り組みを推進。2023年にはソーラーシェアリングを中心とした脱炭素化推進プロジェクトで「脱炭素先行地域」に選定されている。
当日は、ソーラーシェアリングについて学べる再生可能エネルギー実践者トークセッションのほか、ソーラーシェアリング見学ミニツアーを実施。匝瑳高校軽音楽部などによる音楽ライブ、熱気球搭乗体験を行ったほか、環境に配慮した飲食ブースなども設け、多くの来場者でにぎわった。
6歳と8歳の子どもと来場した親子は「農家を営んでいる。ソーラーシェアリングが地域に根付いてくれれば、農家の収益改善、担い手の解消、耕作放棄地の解消につながる。地域が明るくなると期待している」と話す。8歳の女児は「普段使う電気が太陽光パネルで作られていて、環境に優しいと思うとうれしい気持ちになる」と笑顔を見せた。
実行委員長を務めた「市民エネルギーちば」専務の宮下朝光さんは「この地域の耕作放棄地を何とかしたいと考えた結果、ソーラーシェアリングの取り組みが始まった。太陽光パネルの下で育てているのは大豆、麦、大麦。6次化の取り組みの一つとして育てた大麦からビールも造った。農業と地域を元気にできると確信している。匝瑳市に来れば、健全なソーラーシェアリングを見学できるので、参考にしてもらえれば」と呼びかける。