佐賀市エコプラザで映画上映会「えこシアター」 環境テーマに月1回開催へ

  • 2025年5月19日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 映画を通して環境や未来について楽しく学ぶ上映会「えこシアター」が5月25日から毎月1回、佐賀市清掃工場内の「佐賀市エコプラザ」(高木瀬町大字長瀬)で開催される。(佐賀経済新聞)

 佐賀市エコプラザで映画上映会「えこシアター」のスケジュールを紹介するパネル

 佐賀市エコプラザは、ごみの減量や資源の有効利用に関する情報を発信し、環境のことを学ぶための佐賀市の環境学習の拠点で、2003(平成15)年に現在の佐賀市清掃センターの完成に合わせて開設。佐賀市やエコプラザをパネルや映像で紹介し、ごみや環境に関することを学べる「環境学習ゾーン」や、燃えるごみの処理の様子を見学し、ごみ問題が自分の生活と深く関わりのある問題であることを実感してもらうことを目的とした「工場見学ゾーン」、バイオマスを活用したまちづくりを目指すための企業との共同研究を紹介する「企業連携ゾーン」、ごみを減らすための知識や技術を身につけ、リユースの意識を高めることを目的とした「再生ゾーン」などで構成。再生ゾーンでは、環境に関するさまざまな講座を開くほか、清掃センターに持ち込まれた再生品を常設販売。毎月第3日曜日には「エコマーケット」を開催。県内外から見学や研修、修学旅行コースのひとつとしての来場もあるという。

 同施設では2019年7月に、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンに暮らす建築家と妻の日常を追ったドキュメンタリー映画「人生フルーツ」の上映会を皮切りに、年2回、環境にまつわる映画の上映会を開いてきた。好評だったことから、今月から毎月開くことにしたという。

 初回の5月25日は、ごみ焼却発電所の屋根にスキー場の併設を目指す建設過程を追ったデンマークのドキュメンタリー映画「コペンハーゲンに山を」を上映。以後、フランス人カップルが、屋久島のエコビレッジや藤野の地域通貨、徳島県上勝町のごみゼロ活動などを訪問し、持続可能な未来のヒントを探すロードムービー「セ・ポシブル−DEKIRU(できる)−」(6月22日)、日本各地を旅しながら、日本の食品ロスの実態に触れ解決策を探っていく映画「もったいないキッチン」(7月6日)、アメリカの若者4人がグアテマラの貧困地域で1日1ドル生活に挑戦し、空腹や生活苦と闘いながら、世界を変える方法を探るドキュメンタリー「1日1ドルで生活」(8月30日)。9月は子ども向けのアニメ映画の上映を予定し、10月以降の上映計画も進めているという。

 スタッフの荒木夏名美(こなみ)さんは「SDGsをテーマに、シネコンなどでは上映されることが少なく、メッセージ性ある映画を中心に選んでいる。エコプラザのことをまだ知らない人も多いので、映画をきっかけに来館の機会になり、環境について考えるきっかけになれば」と話す。

 上映時間は10時30分~13時(10時開場)。鑑賞料金は200円(6月22日のみ朝食付き500円)。定員は50人。上映後に自由参加の「感想シェア会」を行う。

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