湖東地域の観光名所の一つ、西明寺(甲良町)で6月1日、「青もみじ祭り」が行われる。当日は入山料が無料になるほか、見学ツアーやトークショーなども行う。(彦根経済新聞)
本堂後陣の仏像群を説明する中野英勝住職=西明寺
西明寺は834年創建と伝わる名刹(めいさつ)で、境内には、鎌倉時代に建立されたという本堂(国宝第1号)や三重塔(国宝)が現存。国指定の名勝庭園蓬莱庭、二天門、本尊薬師如来像、不動明王三尊像、釈迦(しゃか)如来立像などの貴重な仏像や文化財を有している。
秋には1000本以上のモミジが境内を鮮やかに染め、「紅葉の名所」としても知られている。モミジのほか、フダンザクラやサルスベリ、ボダイジュなども育っており、夏の時期は新緑と深緑が楽しめる。境内のコケと青モミジのコントラストが、爽やかで落ち着いた美しさを醸し出すことでも知られる。
秋の紅葉とは異なる、鮮やかな緑の青モミジが広がるこの時期ならではの景観を楽しんでもらおうと、「青もみじ祭り実行委員会」が初めて開催する同イベント。世界遺産登録を目指す彦根城の観光振興と湖東地域への観光客の誘致促進も目的とする。
当日は、「千成亭ぎゅ~じあむ」で中野英幸副住職と仏像好きの観音ガール・對馬佳菜子さんによるトークショー(11時~、参加無料、定員80人)、中野副住職がガイドを務め通常は非公開の本堂後陣の仏像群を拝観できる「西明寺見学ツアー」(正午~、参加費=特別ランチ・後陣拝観料込み5,000円)、千成亭ぎゅ~じあむでソーセージ作り体験(13時~、同3,000円)と一休庵の豆腐作り体験(1組1,000円)がある。
併せて、地元飲食店の料理や地酒を提供する食ブース、観正坊でのお茶体験(500円)、賞金10万円や食事券・地域特産品を賞品に用意するフォトコンテスト(6月30日締め切り)も行う。
中野英勝住職は「新緑のモミジを見ながら、寺の歴史を知っていただきたい。西明寺で心を癒やし、食事で体を癒やしてもらえれば」と参加を呼びかけている。
開催時間は10時~16時。見学ツアーなどの申し込みとフォトコンテストの応募は専用のウェブサイトで受け付ける。