さいたまで映画「夢見る小学校」その後の話上映 「幸せな教育」考える

  • 2025年5月20日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 文部科学省選定映画「夢見る小学校」の「その後」を追加・編集した「完結編」の上映会が6月8日、さいたま市立大牧小学校(さいたま市緑区東浦和6)体育館で行われる。主催は「トーキョーコーヒー東浦和・ハルニレの木」。(浦和経済新聞)

 前回上映会の様子

 同団体は、全国に約400カ所ある不登校支援拠点「トーキョーコーヒー」(登校拒否のアナグラム)の東浦和拠点として、2023年に結成された。代表の若林美帆さんも不登校の子どもを持つ。「問題は子どもの不登校ではなく、大人の無理解」という視点から教育を考え、同区内にある「みんなのアトリエいろのは」や「総持院」など、地域の人々の協力を得ながら、農業や手芸など「大人が楽しみ、子どもが安心して過ごせる空間」を提供している。

 同校を会場とした上映会は2回目。昨年は、同作品の前編「夢見る小学校」を上映した。若林さんは「当団体を立ち上げ、仲間や地域の人と企画を考える中で、学校を会場にしてこの映画の上映会をしようという話になった。体育館での開催については、校長も『学校は地域の物だから』と快く賛同してくれた」と振り返る。前回は土曜学校授業日の午後に企画し、約150人が来場した。

 同作品は、オオタヴィン監督によるドキュメンタリー映画。30年以上前から「探究学習」を実践する認可校「きのくに子どもの村学園」(和歌山県橋本市)の小学校を長期取材した前作品「夢見る小学校」に、中学校卒業までの成長を追加・再編集した内容となっている。テストも通知表もなく、「先生」と呼ばれる大人もいない同学園。一人一人の違いや興味を大切に、学習計画から行事の立案までを子どもと大人が話し合って決め、体験や生活を通じた学びを中心とした学習を積み重ねて成長する子どもたちの姿を描く。

 若林さんは「今、全国に不登校の子どもが35万人いる。なぜこんなに学校に行かない子どもたちが多いのか。全ての子どもにとって『幸せな教育』とはどういうことなのかを、この映画を通じて感じてもらいたい」と話す。

 9時40分開場、10時開映。定員200人。参加無料。申し込み方法はインスタグラムで確認できる。

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