調布・おにぎりと豚汁の店「てんてこ米」 米農家出身の店主が米作りから

  • 2025年4月24日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 おにぎりと豚汁を提供する「てんてこ米 調布店」(調布市布田1)が4月20日、調布駅近くにオープンした。(調布経済新聞)

 炊きたて、出来たてにこだわり、おにぎり作りは手早く

 店主は、実家が新潟県南魚沼市の米農家だという鈴木さん。大学進学を機に上京し、卒業後、飲食業界で経験を積むと、東京に居ながら、地元農家の手助けになるような店を持ちたいと考えるようになり、住み慣れた調布駅近くに空き物件が出たことなどから、自身のルーツでもある「特別栽培米 南魚沼産コシヒカリ」をコンセプトの中心に据え、「米本来のおいしさを引き立たせる」ことを一番に考えた「米農家がつくるおにぎりと豚汁」の店を夫婦で出店することを決めた。

 店舗面積は約8坪。テイクアウトとカウンターのみのイートイン5席を用意。朝7時から営業し、朝食にも対応する。

 今年から鈴木さん自身も、米作りを始めたという。今後、米は農家から直接仕入れる計画だが、今年秋の新米収穫までは、同店のはす向かいにある老舗米店「山田屋本店」の協力を得て同ブランドの米を使っていく。炊飯は米の甘みと粒の弾力を引き出すという土鍋圧力IH炊飯器を採用し、少量ずつ、常に炊きたてを提供する。

 豚汁は、南魚沼で育った「和豚もちぶた」と、信州のみそと京白みその合わせみそ、日替わりの国産食材を使い、「具だくさん」で仕上げる。

 メニューは持ち帰り用の「もちぶた豚汁」(400円)のほか、「冷めてもおいしい」という同ブランド米の特徴を生かした「塩むすび(のりなし)」(200円)、「北海道しゃけ」「高菜」(以上300円)、「スパイシーツナマヨ」「辛子明太子」「紅花たまご卵黄醤油(しょうゆ)漬け」「ピリ辛まいたけ味噌(みそ)」(以上350円)、「和牛ごぼう」(400円)、「北海道しゃけいくら」(500円)など約19種類のおにぎりを用意。

 店内では、「土鍋ごはんのにぎりたておにぎり定食」(1,300円~)や10食限定の「黒毛和牛めし定食」(1,800円)、「削りたてふわふわ鰹(かつお)節たまごかけごはん定食」(1,500円)を用意。いずれも、「もちぶた豚汁」「極上紅花たまご茶碗(わん)蒸し」と日替わり総菜4種類が付く。ほかに、おにぎり2個を選べる「おにぎり+もちぶた豚汁」(1,200円~)など。

 鈴木さんは「毎日来たいと思ってもらえるような店づくりを心がけ、時には忙しい家庭の救世主になれたら。やはり、炊きたて、出来たてのおにぎりは格別なので、国産の健康的な食材と一緒に、ぜひ店内でゆっくり味わってみてほしい」と話す。

 営業時間は、7時~10時、11時~14時。

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