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第3回 ヨガのmind(心)で子育てを—ベビーヨガがもたらすもの

  • 2008年10月1日

ヨガ 「やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ」
「守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ」は、ドロシー・ロー・ノルトの詩『子は親の鏡』の一節です。
 人と人が目と目をみつめあったとき、相手の瞳の中には必ず自分自身が映ります。人と向かい合うときは相手の中にある神に祈るような気持ちを大切にするということを教えてくれるのがnamasuteにこめられたヨガの精神です。痛ましい事件が起こる現代において、何より必要と思われるのがこの「namasute」の精神で、人と人が向かい合うことだと思います。
 多くの人は自分の子を持つまで、身近に子どもと接する機会を得ず、「子どもの心」を忘れて大人になります。子を育てることは自分が子どもだったころを思い出すこと。また子を育てることは、真の意味で自分と向き合うことだと思います。子どもを健やかに育てる上で一番大切なものは「心」namasuteの精神なのです。
 今回から子育てママとベビー・キッズが共に楽しめるベビーヨガについて連載していきます。


子どもの心とカラダを守るのはママの手

子どもを守るママの手 赤ちゃんが便秘でお腹がはっていとき、お咳をして胸が苦しいとき、あなたがママならどうしますか?座薬を使って便通を促したり、病院にいって咳止めをいただいたり、医療先進国である日本ではその治療を受けることは誰にとっても手の届く選択でしょう。でも薬を使う前に、ママ自身の知恵や手でできることはないでしょうか?
 子どもにとってママの手は「魔法の手」なのです。咳が苦しいとき、ママがお胸をさすってくれるだけで気持ちも落ち着き呼吸も楽になるかもしれません。お腹をよく触ってみると硬いしこりが見つかることもあるでしょう。
 腸の働きをたすける「ベビーヨガ」のアーサナをママの手で与えてあげたり、腸のマッサージをしてあげるだけで苦しそうにしていた赤ちゃんは自分の本来持つ自然治癒力で症状を改善できるかもしれません。
 私自身も子育ての中で、毎日実践してきたヨガやマッサージ。子どもの体調管理だけでなく、親子の信頼関係を築くのにも役立ちました。風邪をひく前は背中がはっていたり、足が冷えやすかったり、必ず何らかの兆候が感じられるようになります。子どもの小さな体の中にも適切な循環と呼吸が行われていれば健康に過ごすことができます。
 また子どもが成長し、自分自身の身体の変化を感じられ、またそれを表現できるようになると、どこかに不調があればそれをママに伝えるようになり、またママがそれを取り除いてくれると信じるようになります。そしてその信頼感(プラシーボ)が症状軽減に役立ち、子の心の安定を生み出すことでしょう。

ベビーヨガ・・・"肌と肌のふれあい"が子どもの心を育む

肌と肌のふれあい 生まれたばかりの赤ちゃんが一番安心するもの…それはお父さん、お母さんのぬくもりです。手で触れることで伝わるぬくもりや愛情には、言葉で伝えられる以上のものがあります。毎日触れてあげることでいち早く子どもの体調の変化にも気付くはずです。
 母が子に与えるマッサージがベビーマッサージならば、「ベビーヨガ」はそのマッサージに加え「ヨガの動きと効果」を子どもに与えてあげるもの。大人がヨガを実践し、心や体にもたらされる恩恵と同じように、まだ自分でできない赤ちゃんにだってその効果を与えてあげることはできるのです。
 ベビーヨガは、親と子のスキンシップを深め、双方をリラックスさせ、自信をつけるのに、適切な方法です。子はやさしい両親の手によるマッサージやヨガにより、心身をリラックスさせ、親との相互信頼感を深めます。

 それでは、毎日ご自宅で実践していただくための「ベビーヨガマッサージ」を次のページでご紹介いたします。

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