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50代からWebライターとしてお店の取材に挑戦!どんな風に仕事を進めた?

  • 2024年2月21日
  • レタスクラブニュース


長い間仕事も育児もがんばってきた方。いつの間にかお子さんの手が離れ、ふとした瞬間に「自分の人生このままでいいのかな」と思うことはありませんか。

子育て中には自分のことは後回しになってしまいがちですが、子育てが終わると気持ちや時間に余裕ができるもの。

「新しい挑戦をしてみたい」
「新しい仕事をしたいけど、年齢で雇ってもらえないかも」
「若いころより体力が衰えているから大丈夫かな」

こんなふうに思うかもしれませんね。

今回は、2人の子育てを終え50代で在宅で働く、瀬崎貴子さん(@smile12tako)に、年齢にとらわれない「Webライター」のお仕事について教えてもらいます。

*  *  *

私はコロナ禍を機に人生を見つめなおし、未経験の状態から副業でWebライターを始めました。現在はWebライターの仕事を本業にして、複数の取引先と契約を交わして在宅で仕事をしています。

年齢にとらわれないWebライターの仕事に出合って、子育てが終わり50代になっても新しい挑戦ができると実感しています。今は、地域に根差したお店の取材や、ネット上の記事の執筆などを手掛けつつ、試行錯誤しながら日々歩んでいる状態です。

今回は、50代になって未経験からWebライターに挑戦した私が、今取り組んでいるお店の取材の仕事について、どのように仕事を進めたかをご紹介します。

取材案件のきっかけと準備したこと

取材案件をやり始めたのは、たまたまX(旧Twitter)で地方創生メディアの仕事の募集を見たのがきっかけです。

それまで私はSEO記事(※1)の執筆を主にしていました。テーマを与えられて情報を調べて記事を書いていく仕事です。
(※1)SEO記事とは、特定の言葉を検索したときにGoogle検索で上位に来るように書かれた記事のこと

募集していたのは、自分の住んでいる地域のお店やヒト・コトを取材して記事を書く仕事です。その頃は「違ったタイプの記事の執筆もしたい」と思っていたところでしたので、思い切って応募。初めてのオンライン面談でとても緊張したのですが、無事に採用されました。

お店の取材は未経験で、手探り状態でした。そのため、取材関連の本を読んだり、他のお店取材の記事を参考にしたりしました。

私が参考にした書籍を紹介します。
古賀史健さんの『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』(ダイヤモンド社)は、取材に対するライターの心構えや取材の仕方を学ぶのに役立ちます。


また、野添ちかこさんの『旅行ライターになろう!』(青弓社)も取材の実例などが参考になりました。



全部初めてだとハードルが高いので、最初のお店は行きつけの美容院に取材して記事を書きました。店主さんの想いが伝わるように執筆したところ、店主さんにとても喜んでもらえて、自分も嬉しくなりました。

取材の段取り

私が担当した案件の一連の流れを例にとり、お店の取材記事を書く段取りを説明します。



1.アポ取り
2.当日の取材・写真撮影
3.執筆
4.画像選定
5.納品

発注主の意向や案件のルールによって進め方が変わる可能性もありますので、あくまで参考程度にしていただければと思います。

■1.アポ取り
始めに、取材したいお店の店頭や電話・メール・Instagramなどで取材日時の相談をします。店頭で日時の相談をするときや、電話をかけて相談するときは、忙しい時間帯にお店の邪魔にならないよう注意が必要です。

■2.当日の取材・写真撮影
当日、メモ帳とボイスレコーダー(録音機)、スマホを持ってお店に取材に行きます。
あらかじめ質問内容をメールなどで伝える場合もありますが、その場で質問して答えてもらうことも多いです。

写真撮影にはスマホを使います。明るさや角度に気をつけながら、お店の外観や店内・商品・料理などを撮影します。

ただし、案件によっては必要な持ち物が変わることや、スマホでの撮影がNGなこともあります。仕事を始める前に、発注主と進め方を摺り合わせておくのがおすすめです。

■3.執筆
私の場合、すぐに記事の執筆を始めることはなく、まず記事の構成を練ります。構成を練るときには、以下の項目を含めるようにしています。

●お店を開いたきっかけ
●おすすめのメニューと味の感想(飲食店の場合)
●お客様の様子
●店主の人柄
●お店での印象的なエピソード

上記の内容などを盛り込み、録音した音源やメモを元に執筆を始めます。

メディアのルールによって書き方は異なりますが、私が執筆した記事では、友だちにおすすめするような柔らかい文体を使いました。また、「マフィンがどれも美味しそうで迷ってしまいます」など、心の動きの変化を書くことも、そのメディアで大切にしているルールでした。

執筆が終わると、取材先に原稿の確認をお願いすることもあります。場合によっては、追加でいくつか質問に答えていただくことも。ニュアンスを変えたい箇所や、事実と異なる箇所があれば適宜修正を行います。

■4.画像選定
いくつか写真撮影したものの中から、記事の中身に合いそうな写真をピックアップして記事の間に差し込んでいきます。記事の中で使う写真は以下のようなものを選びます。
●店名を入れた外観
●お店の特徴を表わす内観
●店主の姿(撮影OKな場合)
●メニュー
●おすすめの飲食物や扱っている商品

写真を選ぶときは、被写体が鮮明に写っているかどうかをよく見ます。
また、必要に応じて画像の調整も行います。例えば、被写体がきれいに写っていても、画像が暗い場合は明るく調整します。画像の選定についても、メディアによりルールが異なるので、発注主の意向をよくチェックしましょう。

■5.納品
最後に記事を納品します。私が担当した案件では、完成した記事を発注主のWordPress(※2)に入稿して、問題なければ納品完了となりました。
(※2)WordPressとは、Webサイトやブログを作成できるソフトウェアのこと

記事を入稿するときは、改行の体裁や、写真の大きさを揃えることなどに注意して進めます。既に公開されている記事をチェックしたり、案件のルールを見たりすると、メディアの体裁に合わせやすくなります。

ただ、案件によっては、原稿を提出して納品というケースもあります。こちらも発注主と流れについて確認をしておくと安心です。

取材で気をつけていること

記事ではなるべく店主の想いや魅力を紹介したいので、取材時にいかに相手の言葉を引き出すかが大事だと思っています。取材対象が答えやすい質問の仕方や取材の進め方はまだ試行錯誤の状態です。

写真もお店のよいところを撮影したいので、スマホで角度やピントを合わせて店内外や商品を何枚も撮っています。

取材のこれから(今後やりたいこと)

お店の取材はまだ数件しかやっていません。
それでも、店主さんから「素敵な記事を書いてくださってありがとうございます」などと感謝されたときには、こちらもとても幸せな気持ちになり、やりがいを感じます。

取材を重ねると地元への愛着も湧き、もっと自分の取材能力を磨きたい気持ちが強まりました。ゆくゆくは、まだ知られていないけれど、街で素敵な取り組みをしている方に取材し、街の魅力を皆さんにお伝えできたらと思います。

*  *  *

今回は取材ライターの仕事内容について瀬崎さんに伺いました。お店の取材が初めてだったにもかかわらず、楽しんで取り組んでいるようですね。

在宅ワークの仕事は、家の中だけで完結するのではなく、外に取材に行くなど種類もさまざま。勇気を出して一歩を踏み出すと、新しい働き方に出合えるかもしれませんよ。








▶プロフィール
瀬崎貴子
人生後半戦でもあきらめずに何にでも挑戦中。2人の子育てが終わって50代でWebライターに。「わくわくを大切に生きる」がモットー。



文=YY

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