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知育絵本の金字塔が、鮮やかな色彩で生まれ変わった!初めての英語体験を楽しく彩ってくれる世界的名作をご紹介

  • 2023年12月19日
  • レタスクラブニュース


高校受験を控えるわが家の長女は、大の英語嫌い。特にリスニングに苦手意識があり、模試のたびに「全然わからなかった」と肩を落としています。親である私は、「小さいころからもっと耳からの英語に触れさせてあげていたら、大きくなって、こんなに苦労することもなかったのかも?」なんて、今更ながら反省しきりです。

そんな折、素敵な知育絵本が発売されたという情報に触れて「15年前にこの絵本があったらよかったのに!」なんて、うらやましく思ってしまいました。せっかくなので、ここで紹介させてもらいますね。それが、ブライアン・ワイルドスミスの『The ABC えほん』。Webで発音が聞けるQRコード付きで、親子で楽しく英語デビューできそうな一冊です。



絵本の歴史を塗り替えた名作

『The ABC えほん』は、今なお最高の絵本作家の一人に数えられ、エリック・カールやレオ・レオニと同時代に活躍したB・ワイルドスミスのデビュー作。自由なタッチと鮮やかな色使いで、A~Zで始まるモチーフが色鮮やかに描き出されています。1962年に英・米で出版されるやいなや「絵本界の色の革命」と評され、英国の絵本最高賞であるケイト・グリーナウェイ賞を受賞した、歴史を塗り替えた一冊です。旧・日本版は、1972年に出版されています。



今回の新版では、色にこだわり、デザインを一新。さらに英語ナレーションを収録し、正しい発音を聞ける特設サイトも開設されていて、絵本に掲載されているQRコードからネイティブの発音を聞くこともできるそうなんです!



色彩に富んだ絵が心を育み、親子で声を合わせて言葉の世界の扉を開くことができる“ファーストえいごブック”に仕上がっています。

『The ABC えほん』イチオシポイント

・よみがえる鮮やかな色彩!
描かれて半世紀以上が経つ本作を新版としてよみがえらせるという今回の企画は、ワイルドスミスの作品を管理するご遺族の協力により実現したものだそう。デジタルリマスタリング作業にあたったのは、息子のサイモン・ワイルドスミス氏。「色彩の魔術師」と謳われたブライアン・ワイルドスミス作品が鮮やかに生まれ変っています!



・デザインにも細やかな工夫が
絵と響き合う配色が印象的なA〜Zの各ページは、リズミカルに配されたアルファベットの造形と色彩が目に心地よく、学びと楽しみを同時に満喫できる素敵なデザイン。それぞれのページには、アルファベットと単語の読みや意味がひらがなで表記されていて、幼児でも早い段階から親しめること請け合いです。読みの表記はアメリカ英語が元になっていて、そのまま読めば英語らしく聞こえる工夫も取り入れられています。



・特設サイトで発音をチェック
絵本に掲載されているQRコードを読み込めば、パソコンやスマートフォンなどでネイティブの正しい発音を確認することが可能です。発行元の株式会社クレヴィスによると、耳がいい幼少期は、音を聞くことで、正しい発音が身に付くのだそう。絵本だけでは限界がある発音の確認が、Webから簡単にチェックできるなんて、とても便利ですよね。



なお音声ナレーションは、アメリカ・カリフォルニア出身で、来日後1997年よりナレーターとしてNHKワールドやCMなどで幅広く活動しているケイティ・アドラー(Katie Adler)さんが担当しているそうです。

作家B・ワイルドスミスについて


Brian Wildsmith(1930ー2016)
英国生まれ。今日においても絵本作家の最高峰とされ“絵”と“言葉”による現代の「絵本」の様式を築いた一人に数えられています。『Brian Wildsmith’s ABC(原題)』[英・米、1962年]でデビューし、英国の絵本最高賞ケイト・グリーナウェイ賞を受賞。子どもたちや自然に向けられた温かな視点、大胆な構図と力強く豊かな色使いから「色彩の魔術師」と呼ばれています。著書は80冊以上にのぼり、それらは30の言語に翻訳され37カ国で出版、今なお世界中で愛され続けています。

担当者の方に話を聞いてみました。

ーー今回の絵本の狙いや、ターゲットは?
英語教育への関心の高まりを背景に、早い時期から外国語になじませたいと考えるお父さん、お母さん(おじいちゃん、おばあちゃん)も多いことと思います。親子で豊かな絵にふれ、英語に親しめる“ファーストえいごブック”です。

ーー今回の絵本の目玉は?
旧・日本版では1962年に英・米で出版された英語表記の絵本に、描かれたモチーフの名称が日本語で加えられているのみでした。今回刊行する本書では、原書と作品のもつ魅力はそのままに、内容の充実と「紙の本」では行き届かない機能面の強化によって、現代の英語絵本に求められる姿へと生まれ変わりました。

ーー今回の絵本のアイデアはどのようにして生まれましたか?
現在、私自身が幼い子どもを育てる親となり、実家の本棚を見返すと、幼少期に読んでもらっていた本の中にワイルドスミスの絵本がありました。

日本でも50を超えるタイトルが出版されていましたが、おそらく版元の解散などにより、現在その多くは新たに手にすることがでません。今なお世界的に高い評価を受け愛されながら、ワイルドスミスの名は日本では忘れられようとしています。

著者の作品をこれからの子どもたち、親子へ向けて手渡していきたいと思い、新版の刊行をフランスに住むワイルドスミスのご遺族に打診、快諾を得て刊行にいたりました。


今回の新刊は1650円、サイズはB5変型(縦190×横250ミリメートル)、ページ数は52ページです。アルファベットが学べる質のいい知育絵本をお探しなら、ぜひ、手に取ってみてはいかがでしょうか。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。



文=仁田茜

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