秋に出回る里いもは10~11月がとくにおいしい季節。ねっとりほくほくとした独特の食感とやさしい甘み…ふかして塩をかけるだけでも手が止まらなくなるおいしさですよね。ただ、ぬめりがあるせいで皮がむきづらいのがやや難点。包丁を使って皮をむこうとすると、ふいにすべって手をけがしそうになることも多いんですよね。手間がかかることを理由に里いも料理に消極的になってしまっているなら、ぜひレンジを使ってみてください。皮つきのままラップをかけてレンチンすると、生の状態よりも皮がつるんとむきやすい状態になるんです!
里いものみそマヨ田楽
【材料・2人分】
里いも…6個(約300g)、青のり…少々、たれ(みそ・マヨネーズ…各小さじ1と1/2)
【作り方】
1.里いもは洗って皮つきのまま耐熱皿に並べ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で約6分加熱する。
2.粗熱をとってペーパータオルでこするように皮をむき、手で軽く押し潰す。器に盛り、たれを等分にのせ、青のり少々を散らす。
(1人分104kcal、塩分0.6g レシピ考案/舘野鏡子 栄養計算/スタジオ食)
※電子レンジは600Wのものを基準としています。500Wなら1.2倍、700Wなら0.9倍の時間で加熱してください。また機種によって差がありますので、様子をみながら加熱してください。
里いもをレンジにかけて、ペーパータオルに包みながら皮をむくと、つるんと簡単に皮をむくことができます。少し水分があったほうが蒸気が回るため、里いもを洗ったら拭かずにそのまま耐熱皿に並べましょう。あとは、マヨネーズとみそを同量ずつ混ぜたたれをのせるだけ。おつまみにも喜ばれそうです。
里いものレンチン副菜は他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
里いものポテサラ
レンジを使えば里いもが主役のポテトサラダも簡単! フォークで粗く潰した里いもとツナ缶をあえるだけのお手軽レシピです。味つけはマヨネーズ・塩・こしょうを使って。じゃがいもよりもねっとり感が強く、やみつきになりますよ。
里いもの和風サラダ
ドレッシングであえた里いもをグリーンサラダに加えると、秋らしいサラダに。里いも(レンチンして皮をむいたもの)を半分にカットし、酢・オリーブ油・しょうゆ・こしょうでざっとあえて、ベビーリーフを敷いた器にのせます。
里いもはいも類の中でも比較的カロリーが低く、ダイエットにもむいている食材。乾燥に弱いので、購入したら冷蔵庫に入れずに室温で保存を。すぐに使わない場合はまとめて新聞紙に包むか、1個ずつペーパータオルに包んでおくと乾燥が防げます。
文=齋藤久美子(栄養士)