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このままだと牛乳も手が届かない存在に!? 大ピンチの日本の酪農を救うために、私たちにできること

  • 2022年6月20日
  • レタスクラブニュース


成長期の子どもたちや骨の健康が気になる私たちに欠かせない牛乳。冷蔵庫の常備品ですよね。

でも、コロナ禍が始まって以降、よく耳にするのが酪農の危機。
学校給食の休止や外食自粛の影響で、牛乳の消費が低下。日本の酪農が存続のピンチに陥っているという話を何度も聞きます。
いまは円安、原油高などの影響もあるため、気になりますよね。

そんな折、一般社団法人中央酪農会議が日本の酪農家197人を対象に酪農経営に関する実態調査を実施した、というニュースが。気になる調査結果をご報告します。

日本の酪農は存続の危機

調査は、現在酪農業を営んでいる全国の酪農家197 人を対象に、経営状況に関するアンケート形式で行なわれました 。
まず、経営環境について聞くと、過去1年間に「経営を困難に感じた」と答えた酪農家は全体の92.4%、現在「経営の悪化」を感じている酪農家は97.0%となり、酪農家のほとんどが経営難を痛感している実状が浮き彫りになりました。

また、経営する牧場の直近1カ月の経営状況を聞くと半数以上の65.5%が「赤字」と回答しています。



そんな状況下で、今後も酪農業を続けたいかと聞くと、55.8%が「続けられない」と回答。
日本の酪農業は、存続の危機に直面しているようです。



経営悪化の要因は円安や戦争。収入減コスト増の悪循環に

では、なぜ経営が悪化したのか。その要因を尋ねたところ、最も多かったのが「円安」89.8%、次いで「ウクライナ情勢」85.3%、「原油高」84.3%が挙げられました。



また、酪農の経営を営むうえで、減少していると感じる収入について尋ねると、上位を占めたのが「牛販売の収入」67.0%、「生乳販売の収入」61.9%でした。



コロナ禍の影響を受けた収入減から回復できないまま、さらに追い打ちをかける円安やウクライナ情勢、原油高など生産コストの上昇。
酪農家の経営努力だけではどうにもできない外的要因が、引き続き経営を大きく圧迫しているようです 。

酪農の存続だけでなく、家庭生活にも大きなダメージ

さらに、経営悪化による影響を尋ねたところ、67.0% が「将来に向けた牧場の投資の減少」、66.5%が「貯金の切り崩し」、47.7%が「家族の生活費の切り下げ」と答えており、将来の見通しが立たない中、酪農家の生活自体にも大きなダメージを与えていることが判明しました。



日本の酪農家の多くが将来の見通しが立たない状況に追い込まれている…。これはもう他人事ではありません。
酪農家の努力のおかげで、今、おいしい牛乳や乳製品を楽しめているのだとしたら、私たちにできることはひとつ!

牛乳をもっと飲み、乳製品を食べること。

昨年末から年始にかけて生乳廃棄が危ぶまれ、メディアが消費拡大を訴えたところ、危機は回避されたという記憶はまだ新しいところ。
でも、それで安心ではありませんでした。日本の酪農存続の危機自体は今でもまだ続いているのです。

これからも継続的&積極的に「飲む」「食べる」というアクションで、日本の酪農家を応援しましょう! レタスクラブには、牛乳を使ったレシピも多数掲載。ぜひこちらも参考にしてみてください。

[調査概要]
■実施時期: 2022 年6月9日(木)~6月13日(月)
■ 調査手法:インターネット調査
■ 調査対象 :国内の酪農家197人
※構成比は小数第 2 位以下を四捨五入しているため、合計が 100 にならない場合があります。

文=岸田直子



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