「年末年始、ついつい食べ過ぎてしまった！」「痩せたいけど、ダイエットする時間がない！」そんなときでも、無理なくできるのが「ながらダイエット」。
そこで今回は、すぐに取り入れられる「ながらダイエット」の方法とその効果についてご紹介します。
忙しいときは「何かをしながらついでにダイエット」ができると便利ですよね。そこで、シーン別にできる「ながらダイエット」をご紹介します。
通勤や外出先での「ながらダイエット」は、階段を速くのぼること。駅や会社などで、意識して早足で階段をのぼりましょう（つまずきには注意してくださいね）。
スポーツ庁では、身体活動の強度を表す単位に「METs」を使用しているのですが、「METs×体重（kg）×時間×1.05」という計算式で、おおよその消費カロリー（kcal）を算出できます。
階段を早足でのぼる＝8.8METs。つまり、体重50kgの方が合計で30分のぼれば「8.8×50×0.5×1.05」で、約230kcal消費できるという計算になるのです。
自宅で寛いでいるときも「ながらダイエット」はできます。テレビを見るときはソファに座るのではなく、バランスボールに座ってみましょう。
バランスボールに座るのは2.3METsとされています。つまり体重50kgの方がバランスボールに座って30分間テレビを見た場合、「2.3×50×0.5×1.05」で、約60kcal消費できることに。
普通にテレビを見る場合は1METsとなり、30分間で約25kcalの消費となるので、座り方によって消費カロリーが大きく異なることがわかりますね。
また、バランスボールは全身の筋肉を自然に使うため、血行をよくする効果も期待できます。肩こりに悩まされる方にもおすすめですよ。
ダイエットでは、食生活を整えることも大切です。そこで、ダイエットにおすすめの冬の食材を2つ紹介します。
冬が旬の白菜は、低カロリーでカリウムが豊富です。
カリウムはからだの余分な水分を排出する働きがあるため、むくみが気になる方は積極的に摂取しましょう。
ほうれん草は、ビタミンB群を豊富に含む野菜です。ビタミンB群は、糖質やたんぱく質、脂質を分解してエネルギーに変える働きをして、代謝アップに役立ちます。
また、ダイエット中に不足しがちな鉄分を多く含むため、貧血の改善や予防効果も期待できます。
「ながらダイエット」は効率的にカロリー消費ができますが、疲れていて階段をのぼったり、バランスボールを使ったりするのがつらいときもありますよね。
また、ダイエットに効果的な食材を摂りたくても、忘年会や新年会があると難しい場合もあります。
そんなときは、漢方薬の服用で太りにくく痩せやすいからだづくりをしましょう。
ダイエットのための漢方薬は、「脂肪の吸収を抑える」「脂肪燃焼をサポートする」「水分の循環をよくして水太りを改善する」という観点で選ぶのがおすすめです。
・防風通聖散（ぼうふうつうしょうさん）：おなか周りに脂肪がつきやすく、便秘がちな方におすすめです。余分な老廃物を排出し、代謝をあげて脂肪燃焼を促します。
・防已黄耆湯（ぼういおうぎとう）：むくみや多汗が気になる方におすすめです。水分代謝を促してからだの余分な水分を排泄し、重だるさやむくみを取り除きます。
このように空腹時に漢方薬を服用することで、痩せやすいからだを目指せるでしょう。一方で、自分の肥満の原因や体質に最適な漢方薬を選ぶことは難しいですよね。
そんなときは「あんしん漢方」のサービスがおすすめ。薬剤師がAIを用いて、最適な漢方薬を提案してくれますよ。
山形ゆかり●薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ。症状・体質に合った漢方をスマホで相談、症状緩和と根本改善を目指す。
