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〈ガッチガチの肩こり〉をセルフケアで治す方法

  • 2023年12月31日
  • 暮らしニスタ

冬は特に、ふだん以上に肩こりに悩まされますよね。原因を知って、セルフケアで肩こりを軽減していきましょう。

肩こりの原因は?

肩こりには主に3つの原因があります。

①筋肉の緊張

首と肩周りの筋肉は、重い頭や腕を支えて常に緊張した状態です。緊張状態が続くと筋肉に疲労物質がたまり、硬くなるといわれています。

これにより、血管を圧迫して血行不良が起きたり、末梢神経が傷つけられて痛みが引き起こされたりすることが、肩こりの原因となるのです。

②加齢

加齢によって「椎間板(ついかんばん)」がつぶれることも、肩こりの原因のひとつです。

背骨の間には椎間板があり、衝撃をやわらげるクッションとして働いています。ただし、このクッションは40歳頃から硬くなり「頸部脊椎症」といわれる状態になって、肩こりを引き起こすといわれています。

また、50歳前後には「肩関節周囲炎」という病気が原因で肩こりに悩む人も。これは腕を上げるときに痛みを感じる病気です。原因は不明ですが、肩関節周辺の腱の組織が老化して炎症することが原因だといわれています。

③病気・ストレス

貧血や低血圧、高血圧、狭心症、心筋梗塞といった病気が原因で肩こりになることもあります。

また、視力の合わない眼鏡を使ったり、歯の噛み合わせが悪かったりすることも、肩こりの原因のひとつです。その他にも、不安やイライラが続くことが肩こりを誘発することもあります。

肩こりを解消するには?

肩こりをセルフケアで解消する方法として、以下のものがおすすめです。

①体操

肩こりは体操によって解消することができます。

(1) 両腕をダラリとたらし、肩を上げ下げする

(2) 両肩を後ろに引き、次に前に出す

(3) 手を腰に当て、肩で円を描くように前回しと後ろ回しを行う

(4) 両腕を上に振り上げ、後ろに振り下ろす

(5) 両腕を大きく横に振り上げ、前に振り下ろす

(6) 両腕を前に伸ばした位置から水平に腕を開く

(7) 腕を大きく前と後ろに交互に回す

この体操により、筋力を強化して肩がこりづらいからだを目指すことができます。朝・晩に1回ずつ行ってください。

体操の際には無理をして肩を傷めないよう注意しましょう。

②温熱療法

筋肉を温めると血行が促進され、肩こりの軽減が期待できます。蒸しタオルを肩に当てたり、38度くらいのぬるめのお湯にじっくり浸かったりしましょう。

③姿勢の改善

長時間同じ姿勢でいることも肩こりの原因になります。仕事や家事の最中も、意識して休憩時間に肩を回すようにしましょう。

また、猫背や前かがみの姿勢も肩こりの原因になるといわれています。壁を背にして立ったときに、かかと・ふくらはぎ・お尻・肩・頭が全て壁につく姿勢を意識してください。壁と腰の間に手のひら1枚分の隙間がある姿勢が理想的です。

肩こりの予防・解消には漢方薬もおすすめです

肩こりに悩む方は、漢方薬を服用することで、肩こりの予防・解消が期待できます。

肩こり対策には「血流をよくして肩の筋肉をゆるめる」「水分の循環をよくして老廃物や疲労物質を排出する」「からだを温め、肩の筋肉をほぐす」といった働きのある漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。

肩こりにおすすめの漢方薬2つ

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):血流を改善することで肩こりを改善します。

・葛根湯(かっこんとう):からだを温め、血行を促進します。首や背中の緊張をほぐし、肩こりにも効果があります。

肩こりは、放置すると頭痛や腰痛の原因になるため、早めに解消したい症状です。自分に合った方法で肩こりのケアをして、日常生活を楽に過ごしてくださいね。

山形ゆかり●薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ。

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