「離れて暮らす親の介護が必要になるかも。でも何をどうしたらいいかわらない…」そんなお悩みを抱えている方、少なくないのでは?イラストレーターの上大岡トメさんもそうでした。遠距離介護やお金にまつわる疑問と不安をファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんに教えてもらいました。
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介護保険の開始は2000年のこと。それまでの「介護は家族が担う」「病気になった高齢者は長期入院」という“常識”を改め、国は「介護は在宅が基本だが、介護の担い手は地域全体」「必要に応じて施設入居」という方向に舵を切ったのです。
介護保険の保険者は、全国の市区町村です。地域の高齢者の人数や状況、今後の高齢化率などを考えて介護サービスの種類や内容を決めています。
介護保険にかかる費用は40歳以上の人が支払う介護保険料と税金が主体となり、利用する場合にはその費用の一部(1~3割)を負担することになります。支給限度額には上限があって、その範囲を超えると全額自費での支払いになるので注意が必要です。
*利用する居宅サービスの種類や回数によって支給限度額は変動する。表中の金額は目安(2021年4月時点)。
「備えあれば憂いナシ」とは言うものの、初めて直面する「介護」はわからないことが多すぎる。まだ親が元気だから!と先延ばしすることなく、少しずつでも準備ができていると、いざというときに必ず役立ちます。両親とお話する機会があるときに、ぜひ話し合っておきましょう。
まとめ/暮らしニスタ編集部