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目がかすむ、目が乾く…は更年期のせい?!ドライアイの改善法を医師が解説!

  • 2021年4月19日
  • 暮らしニスタ

「目が乾燥してゴロゴロする」などのドライアイの症状で悩んでいる人は、男女問わずとても多いです。
なかでも女性は、40代に入るとからだを潤わせるための「潤いホルモン」が減少してくるため、全身の乾燥とともにドライアイの症状が現れることがあります。

そこで今回は、ドライアイ対策と、ドライアイを改善するための方法について、医師の木村 眞樹子さんにお話を伺いました。

女の涙は年齢で変化する?ホルモンとドライアイの関係

目がゴロゴロする、目の表面が乾くなどの症状が出やすくなるドライアイは、涙の分泌量が低下することや、涙の質が変化することが原因で起こります。ドライアイは、男性より女性に多くみられる症状ですが、とくに更年期以降の女性の患者数は増加傾向にあるようです。

その理由として、女性ホルモンのエストロゲンの分泌と涙の量が関係しているためだといわれています。

涙の分泌とホルモンの関係とは?

涙は単なる水分ではなく、蒸発を防ぐ成分や、眼球全体を覆うためのノリのような役割を持つ成分など、複数の成分がバランスよく分泌されることで目の表面に潤いを保っています。そして、涙の成分をバランスよく分泌するためには、涙の分泌に関わるホルモンが正常に働く必要があるのです。

更年期と呼ばれる40代に入ると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量がだんだん減っていきます。エストロゲンをはじめとするホルモンのバランスが崩れると、涙に含まれる成分バランスも崩れてしまいます。

また、ホルモンバランスの乱れは自律神経の乱れにつながり、涙の分泌量自体も減少してしまいます。その結果、涙が目の表面全体をうまくカバーできなくなって、ドライアイの症状が出てしまうのです。

ドライアイの症状と原因

ドライアイの主な症状として、以下のようなものがあります。

● 目が疲れる
● 目がかすむ
● 目が乾いている
● 目がゴロゴロして不快感がある
● 目の痛みや重み
● 涙が出て目やにが出やすい

ドライアイの症状は、涙の分泌量が減少することや涙の質が変化することで、目の表面の潤いがなくなることが原因です。
そのほかにも、次のようなことがドライアイの症状につながる場合があります。

● パソコンやスマートフォンでの長時間作業が多い
● テレビの液晶を長い間見ていることが多い
● エアコンで乾燥した部屋で過ごしている
● コンタクトレンズの装着時間が長い
● タバコの煙が目に入ることが多い

このように、ドライアイの症状は生活習慣や環境要因が原因であることも多いです。

ドライアイの改善方法

次に、すぐにできるドライアイの改善方法についてご紹介します。

1.目薬の点眼

「目が赤い」「目が疲れた」「目の乾燥が気になる」という場合は、目薬を使用してみましょう。
市販の目薬では、ヒアルロン酸を補いながら水分補給をするものや、疲れ目を改善する効果が期待できるビタミンがB12が配合されているものなどがおすすめです。

眼科医が処方する目薬では、涙の成分に働きかけるタイプの眼薬やムチン配合の眼薬などがあります。
市販のものを使う場合には防腐剤や薬以外の成分も含まれており眼が荒れてしまうこともあるため、使いすぎには注意するようにしてくださいね。

2.スマホやパソコンを見過ぎない

私たちの生活に欠かせないパソコンやスマートフォンですが、長時間の使用は目の疲れにつながります。

パソコンやスマートフォンなどの液晶画面を見続けるときには瞬きが少なくなり、眼が乾燥しがちになるため、画面を見続けなければならないときは、意識的にまばたきをする癖をつけてください。

また、1時間毎に眼を休めるよう画面から目を離す時間をつくることをおすすめします。

3.エアコンの風が直接当たらないようにする

エアコンなどの風が目や顔に直接当たってしまうと、目が乾燥してしまいます。
できるだけ、エアコンの風が直接顔に当たる場所は避けて、目や顔が乾燥しないように注意しましょう。

また、エアコンが常に稼働している職場であれば、加湿器で部屋の湿度をあげておくことをおすすめします。

4.コンタクトレンズの使用を控え眼鏡にする

コンタクトレンズを長時間装着しっぱなしだと、目に大きな負担がかかります。
なかでも、ソフトコンタクトレンズはレンズ自体に水を含んでいるため、乾燥に弱いです。

そのため、裸眼のときよりもっと目が乾きやすくなってしまうことも……
目を休める意味でも、コンタクトレンズの使用を控えて、ときには眼鏡で過ごす日を作ってみるのもいいでしょう。

5.漢方で更年期のドライアイ症状を緩和する

「ドライアイ」「疲れ目」「目のかすみ」などの症状に漢方薬は効果が認められています。

漢方薬は女性ホルモンのバランスや自律神経の乱れを整えることを目指すものですので、ドライアイの症状や目のかすみなどの慢性的な症状に悩む方に、ぜひ試していただきたいお薬です。

<ドライアイにおすすめの漢方薬>

●杞菊地黄丸(こぎくじおうがん):体力が中等度以下で、目のかすみに悩む方に
かすみ目・つかれ目・めまい・のぼせ・頭重などの症状や、ほてりの緩和におすすめの漢方薬です。

●滋腎明目湯(じじんめいもくとう):体力が虚弱で、目のかすみや目の疲れで悩む方に
腎のはたらきを整えて血流を改善し、目のかすみや目の疲れなどの諸症状を緩和する効果が期待できます。

ただし、漢方薬を選ぶときに重要なのは「その人の状態や体質に合っているか」ということです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

「オンライン個別相談」なら、漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、一人ひとりに効く漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれます。スマホで完結するサービスですので、対面では話しにくいことも気軽に相談できますよ。

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つらいドライアイの悩みを改善しよう

女性に多いドライアイの症状は、一過性のものから慢性的なものまで、さまざまな症状がありますが、目の疲れと乾燥を予防することが大切です。目の不快感や痛みなどの症状を感じたときは、ご紹介したドライアイ対策を試してみてくださいね。

また、つらいドライアイを改善するためには、漢方薬を飲むこともおすすめです。ただし、漢方薬は個人の体質や体力のバランスを見ながら選ぶ方が効果が上がりやすくなります。安易に自己判断せずに専門家に相談しながら、自分のからだに合う漢方薬を選んでもらいましょう。

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<監修者>



医師 木村 眞樹子
医学部を卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事。
妊娠、出産を経て、産業医としても活動するなかで、病気にならない身体をつくること、予防医学、未病に関心がうまれ、東洋医学の勉強を始める。
臨床の場でも東洋医学を取り入れることで、治療の幅が広がることを感じ、西洋薬のメリットを活かしつつ漢方の処方も行う。
また、医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行なっている。

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