
許嫁の期待に応えるためだけに血のにじむ努力をしていた / 画像提供:長田雛形(@gatagatadosukoi)
父親からの期待に応えられず見捨てられた過去を持つ少女が、許嫁(いいなずけ)からの期待を裏切らないよう努力をし続ける姿を描いた長田雛形(@gatagatadosukoi)さんの漫画「彼は私に期待しすぎている」。pixivで公開され大きな反響を集めた本作について、今回作者の長田雛形さんに話を聞いた。
■好きな人に嫌われたくない一心で努力家に
「彼は私に期待しすぎている」(2) / 画像提供:長田雛形(@gatagatadosukoi)
彼は私に期待しすぎている(2) / 画像提供:長田雛形(@gatagatadosukoi)
彼は私に期待しすぎている(3) / 画像提供:長田雛形(@gatagatadosukoi)
本作「彼は私に期待しすぎている」を描いたきっかけについて「お嬢様とお坊ちゃまというキャラクターと許嫁という設定が、幼少の頃からとても好きだったので描きました。今思えば、私自体が当時さまざまなプレッシャーと戦いながら漫画を描いていたので、そのあたりも滲み出てしまったようにも思えます」といい、作中には自身の経験も多く反映されていると話してくれた作者の長田さん。また、SNS上では本作の祝福ダグが飛び交うほどの反応があり「読者から多くの反応を頂けたのは、はじめてなんです」と、とても喜んでいた。
制作にあたっては当時お世話になっていた編集者の方と一緒に「賞」を目指していたという。
そのときに「『人の心は簡単には動かない』と教わりました。キャラクターの心もそうなのですが、読者の方の心も物語に納得できないと簡単には動きません。ですので、主人公の過去などをしっかり描くことで『なぜ、今主人公が苦しいのか。伝わるように、わかってもらえるように』意識しました」という。特にはじめて描いた「嫌われるキャラクター」について、しっかりと嫌われるという覚悟を持って描いたといい、とても勉強になったと制作秘話を明かしてくれた。
長田さんは最後に「私の漫画を読んで頂き、誠にありがとうございます。読んで頂けるだけでもうれしいのですが、そこから更にいろいろ思って頂けたり、感情を動かして頂けると、本当に描いてよかったなーと思います」と読者へメッセージを寄せてくれた。
取材協力:長田雛形(@gatagatadosukoi)
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