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これって何? 知っておきたい園芸用語(4) 『マルチ』まるち

  • 2016年12月2日
  • インテリア・グリーン・スタイル

みなさまこんにちは、モルモリカです。

ガーデニング本を見ていると、あれ?っていう言葉が出てくること、ありませんか?

今回は、そんな言葉の中から『マルチ』を紹介します。

マルチといえば……。

マルチな人、マルチメディアなどなど……。

一般的には、「複数」という意味で使う、モノやコトを思い浮かべますよね。

ガーデニングでマルチというと、ちょっと違ったモノやコトなのです。

 

●黒マルチって?

「黒マルチをきれいに張れて一人前」と言われたら、どんなマルチを想像します??

ガーデニングや農業ギョウカイで、マルチといえば、まっさきに思い浮かべるのは、

『マルチング』のこと。

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これが、野菜栽培で使う黒マルチ。

きっと、ご存知ですよね。

黒マルチとは、畝(うね)を覆うように張る、ポリエチレンのフィルムシート。

穴をあけ、そこに苗を植え付けます。

(最初から穴があいているシートもアリ)

透明なマルチや、銀色(シルバーマルチ)もあります。

 

●マルチとは

植物を栽培しているときに、株元の土を覆うことを、マルチング、またはマルチと呼びます。

 

●マルチ材いろいろ

専用のポリ(ポリエチレン)マルチで覆うことだけを、マルチングと呼ぶのではありません。

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わらや堆肥、腐葉土などで覆うこともあります。

カボチャなどは、つるが巻き付きやすいので、たいていわらが使われます。

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ガーデニングでは、有機物を使ってマルチングするのが一般的。

わらのほか、ウッドチップ、バークチップなどの被覆材や、堆肥、腐葉土なども使われます。

 

●マルチの目的

マルチングの目的はさまざまありますが、

・土の跳ね返りを防ぐ

・地温の調節

・土壌水分の蒸発を防ぐ

・雑草の発生防止

などの効果を期待して行います。

 

●通路などにも

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アプローチなどは、土がむき出しになっていると、雨の日に歩きづらいだけでなく、泥はねが植物にかかって病気の原因になることも。

そのような場合に、土を被覆材で覆うことも、マルチングと呼びます。

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ウッドチップや……

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オニグルミの殻など、年月がたつと自然に土に還る材料が人気です。

ちなみに……

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株元を覆う、といえば、わら(藁)じゃないの?

「敷きわら」って言うよね…??

と思ったアナタ。それも正解!

敷きわらは、マルチングのひとつ、といえるでしょう。

私、モルモリカは、ず~~っと昔に原稿を書いていたときには、たいてい、

「株元に敷きわらを……」

と記述していました。近頃では、「株元をマルチングして……」などと記述することが増えた気がします。

なぜなら。わら(藁)が、入手しくいことが多くなったから。

ホームセンターなどでは、袋入に入って市販されているのを見かけますが、それよりも、バークチップやウッドチップの方が入手しやすいようです。

見た目によく、保存性がよいのも利点かも。

そして。「わら」とは何か? がピンとこない若いガーデナーが多くなっている……という、驚愕の事実もあるのです。

「敷きわら」という言葉が、死語にならないように祈る今日この頃デス。

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