グリーン使いの基本テクニック集「矯める」「折る」

  • 2016年5月5日
  • インテリア・グリーン・スタイル

こんにちは!OZEKIです。

葉物を使うことで、作品全体のボリュームアップやグラフィカルな美しさがプラスされるなど、見た目がよくなるメリットがあります。
そのうえ、花の保護や花留めとして実用的な要素を兼ね備えることもできます。

ここでは実用的な葉物使いのテクニックを紹介します。

technique1 矯める

葉物のステムを、手で整えることをいいます。このテクニックは生け花の世界で昔から使われているものです。

ステムを美しく曲げたり、曲がっているステムをまっすぐに整えたりすることができます。

また、葉物以外に枝物や花にもこのテクニックは利用できます。

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曲げたいところに親指の腹を当てて、徐々に力を加えて形づけます。

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矯めていないものと比べて、ラインに動きを出すことができます。

このテクニックが向いている葉物

クッカバラ、セローム、ドラセナ“フロリダビューティ”など

「矯めた」クッカバラを使って

ひとつの大きなラインを描くイメージで、クッカバラを1本1本矯めて挿しています。

葉の向き、茎の動きもそれぞれのパーツを組み合わせて構成するのがポイントです。

Flower & Green/クッカバラ、エリカ、バラ“スプレーウィット”、ヒペリカム

Point!

デザイン構成の中に、葉の大きさ、茎の長さ、曲がりにより変化を出します。曲がりの変化は矯め方の違いによるもの。事前に、イメージを持って矯めることが重要です。

technique2 折る

折ることにより、葉物本来の姿ではありえないスタイルのデザインができます。

たとえば、自然界のものにはない角のある、三角形や四角形などのフォルムを表現することが可能になります。

とても目をひく効果のあるテクニックのひとつです。

ただし、まれに「折る」ということを結婚式などで避ける場合がありますので、その点は留意しましょう。

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手で、丁寧に折りまげます。折り直しができないので、あらかじめ折る位置を考えて行いましょう。

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葉物をそのまま折るだけでなく、写真のように中にワイヤーを挿し込んでから折る方法も。

これは折った形をそのままキープできるだけでなく、種類によっては折り過ぎると水が下がったイメージになってしまうため、

補強の意味合いもあります。

このテクニックが向いている葉物

フトイ、オクラレルカ、ニューサイラン、トクサ、シュロ、バショウなど

「折った」シマフトイを使って

白とグリーンの縞模様が涼しげなシマフトイ。ワイヤーは入れずに、自然に折り重ねて造形物を制作。

花を支える土台にもなり、空間ができるので本数を多く使用しても重くならず、作品に軽さが出ます。

Flower & Green シマフトイ、グロリオサ

Point!

シマフトイを適当な間隔で折り、幾何学的なパーツを作り、組み合わせていきます。ある程度形ができあがったら、折りながら組んでいきます。花はグリーンに映えるミニグロリオサを合わせて。


photo (C) Seibundo-Shinkosha

 


出典元:書籍『フラワーデザインの上達法 グリーン使いのテクニックBOOK』

フラワーデザインの上達に重要な技術のひとつ、「グリーン」の使い方を紹介する一冊。フラワーアレンジメントやブーケに花だけでなく「葉」「枝」などグリーン素材を上手に加えることで、花の見え方や表情が変わってくる。グリーンをどのように扱うか、どのようなデザインで生きてくるかなどをアレンジメント作品とともに紹介する。グリーンテクニックで制作する作品の印象など、美しい写真とわかりやすい図説などを交えて解説する。誠文堂新光社刊

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