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越前松平家菩提所の大安禅寺、「令和の大修理」着々と

  • 2024年4月16日
  • 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

大工らによる儀式などで工事の節目を祝った本堂の上棟式。今後は屋根上部や本堂内部の工事が進められる=4月14日、福井県福井市田ノ谷町の大安禅寺【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
 「令和の大修理」が進められている福井県福井市田ノ谷町の大安禅寺で4月14日、国重要文化財である本堂の上棟式が行われた。県や市、工事関係者、檀信徒ら約130人が事業の順調な進展を祝い、2025年秋の本堂修理完了に向けた工事の安全を願った。

 越前松平家の菩提(ぼだい)所として約360年前に建立された大安禅寺の大規模保存修理工事は2018年に始まり、本堂など8棟を約23億円かけて修理する。8棟のうち、山門と鐘楼は修理を終えている。

 文化財建造物保存技術協会によると、本堂は柱、はりなどの主要部分を残して解体する半解体修理という手法で工事を進めている。工事前の屋根は瓦ぶきだったが、解体調査の過程で建立当初は上部がかやぶき、下部がこけらぶきだったことが判明。完成後の維持管理にかかる負担を考慮し、今回の修理では上部をかやぶきを模した銅板ぶきにする。下部のこけらぶきは作業が完了している。

 この日は法要のほか、大工らによる儀式が行われた。高橋友峰住職は「現場を見て回り、匠(たくみ)の技に感激した。上棟を迎えたが、まだ工事は続くので今後も支援をお願いしたい」と関係者や来賓にあいさつした。

 今後は、屋根上部に加えて床や壁など内部の工事を進める。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】

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