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すごろくの歴史奥深く 坂井市の福井県教育博物館で特別展、3月24日まで

  • 2024年2月8日
  • 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

「和倉昭和博物館とおもちゃ館」から借り受け、地震の難を免れた、明治期の子ども向けすごろく=2月7日、福井県坂井市の県教育博物館【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
 明治期以降を中心にしたすごろくの特別展「探究の宝庫 すごろくの世界〜あそびはまなび〜」が福井県坂井市の県教育博物館で開かれている。展示している54点の中には、能登半島地震で被災した「和倉昭和博物館とおもちゃ館」(石川県七尾市)から昨年末に借り受けたものもあり、結果的に震災の被害を免れ、展示されている。特別展は3月24日まで。

 すごろくの起源は紀元前2600年ごろのメソポタミア文明とされ、日本では日本書紀に記述があるほど歴史は古い。江戸時代には庶民の娯楽として親しまれた。1872(明治5)年の学制発布後は教育の場でも利用されたため特別展として企画した。

 展示では、江戸時代末期の「浄土双六(すごろく)」から、「シリア難民の旅を学ぶすごろく」(2016年)など最近まで幅広い年代の作品が並ぶ。明治〜大正期の「男子教育出世双六」「幼女家庭双六」は男女の理想像がすごろくで表現され、当時の世相が読みとれる。

 被災した同館からは、「少年軍艦双六」(1917年)、「幼女家庭双六」(22年)など20点を12月中に借り受け、うち14点を展示している。

 特別展を企画した県教育博物館の菅原芽衣さんによると、震災から1週間後にやっと和倉昭和博物館館長と連絡が取れたという。建物や作品に被害はないが、展示のガラスケースがすべて破損し、現在も休館中という。菅原さんは、「借りたのは、和倉昭和博物館の展示品のごく一部。興味を持ってくれたら、再開した後に和倉へも足を運んでほしい」と話している。

 特別展は入場無料、月曜(祝日の場合はその翌日)は休館。日曜には世界各国を旅行した気分になれる「巨大すごろくで遊ぼう」(午前9時、午後3時の2回)の催しも開かれる。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】

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