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Vol.30 花粉、PM2.5、光化学スモッグ

  • 2013年3月14日

 春になりました。最近の僕はいつも朝、起き抜けにきまって目がチカチカします。そう、花粉症の季節。ここ20年くらいは花粉は西暦の奇数年に多くなる傾向があるようです。それは多くの樹木が1年ごとに豊凶を繰り返す習性のためなのだとか。スギももちろんその仲間です。どうりで鼻もムズムズ、、、へっぷし。

ヨーグルト 花粉症には発酵食品が効くとよく言われますが、我が家も朝食にはヨーグルトが欠かせません。リンゴを細かく切って一緒に食べるのがおススメです。ヨーグルトに砂糖を加えなくて済むし、相乗効果によって腸内環境にもとてもいいそうです。

 僕の花粉症が発覚したのはかなり幼い頃。春先に家族で旅行に行ったとき、杉が生い茂る森のそばで車を停めて降りた途端、僕だけがくしゃみが止まらなくなり、急いで車に戻された思い出があります。もしくはその時に大量に花粉を吸い込み、いわゆるアレルギースイッチが入ったのかもしれません。


 ところで最近は花粉以外に、PM2.5のことも気になります。大きさが2.5マイクロメートル以下の粒子状物質を指すことから、この名前が付いています。スギ花粉は約30マイクロメートルなので、もっともっと小さいですね。そのぶん肺への悪影響も大きいと聞きます。

都市汚染イメージ 最近の国内のPM2.5の増加は、中国の好景気による工場ばい煙や自動車排気による大気汚染が原因とされていますが、少し前はディーゼル車の排気ガスによるものとも言われていましたし、どうやら火山灰など自然界にもPM2.5はたくさん含まれているようです。

 大気汚染と言えば、僕は出身が神奈川県川崎市で現在も住んでいるのですが、中学生の頃はときどき昼休みや放課後に「光化学スモッグ注意報が発令されました」という校内放送が流れていました。そうなると部活動は中止、外出も控えるようにと言われます。そんな日は息を吸い込むと胸が妙に詰まるような感覚がしたものでした。花粉のように目がチカチカした記憶もあります。

 ちなみに光化学スモッグとは、やはり工場や自動車の排気に含まれる窒素酸化物などが、紫外線による光化学反応を引き起こすことで発生する二次的な物質。もっと以前は川崎公害と呼ばれる大気汚染もありました。振り返ってみると、そういった高度成長期の日本もかなりの大気汚染を引き起こしていたわけで、今の中国の状況だけを闇雲に責められない気もします。

初夏イメージ 東京や川崎の空は、以前より奇麗になりました。星はまた見えるようになってきたし、富士山が見える日数も年々増えていて、僕もよく天気の良い日は近所の高台から眺めたりします。それは例えば70年代の公害対策関連法だったり、さまざまな規制や技術革新、そして何より人々の意識の変化がもたらしたものだと思います。

 僕は少し先の、5月くらいの陽気が一番好きです。気候が比較的穏やかで気温もちょうどいいというのもありますが、スギ花粉の時期が過ぎ去って空気を思いっきり吸えるというのも嬉しく、そのせいか「気持ちのよい風」を意識して感じられる日が多いのです。環境対策的にある程度成熟した国もこれから経済成長をしていく国も、そんな5月のように、様々な大気汚染を解決できる季節が早く来てほしいと、祈るばかりです。




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