ジョイスティックじゃないよ。
今やほとんどの自動車はギアがオートマ(AT)で、免許証もATで取る人ばかり。4月1日から教習所での運転は、ATで技能教習が行なわれることになりました。マニュアル車(MT)の免許は、仮免検定修了後にクラッチとギアを学ぶ4時限の技能教習と卒検でそれらの操作を学びます。
EV(電気自動車)も機械制御でギアチェンジを行なうものばかり。例えばテスラ Model Sは、タッチスクリーンで行なうなど、シフトレバーはどんどん省略されています。
アメリカの自動車メーカーFord(フォード)は、EVにMT車のようなシフトレバーを搭載しようと考えているみたい。3月20日に申請された特許では、物理的にギアに接続されておらず、電子的に変速効果があるポン付けのメカニズムが描かれています。
Image: FreePatentsOnline.comレバーは充電池からの電力を管理し、モーターの速度とそこで発生するトルクを制御するアクチュエーターを操作します。レバーが5速+バック、または前後するだけに見えるイラストもありますが、どう実現するかはまだ不明です。
ちなみにフォードの「F-150 Lightning EV」にはAT車風のゴツいレバーがあり、「Mustang Mach E」はダイヤルの回転でギアを変えます。
MT好きにはいろんな理由があるでしょうけども、AT車のペダルはアクセルとブレーキだけで、ただの移動手段みたいで味気ないと感じていると思います。MT車は自分がギア操作をすることで、雪道や荒れ地を低いギアでモリモリ走ったり、エンジンブレーキで減速するなど、自分の手足のようにクルマを操縦する楽しさが味わえます。
しかしクルマ好きの人でも、操縦に重きを置くよりお出かけやラクな運転を好む人も多いでしょう。ATが台頭する今、MT車は趣味の領域なのだと思います。
マニュアル車は淘汰されつつあるのに、最新EVで時代に逆行しているのは興味深いですよね。オール電子制御の運転が退屈なら、レバーをガチャガチャして「操縦している感」を味わうのも一興かもしれません。もし家族でMT派とAT派がいても、仲良く運転できますし?
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Reference: NHK, TESLA, YouTube (1, 2)