2025年3月のPixel DropもGeminiが中心。花粉トラッカーが利用可能に

  • 2025年3月28日
  • Gizmodo Japan

2025年3月のPixel DropもGeminiが中心。花粉トラッカーが利用可能に
Image: Google via YouTube

Lifehacker 2025年3月14日掲載の記事より転載

2025年最初のPixel Dropは、Googleのスマートフォン、タブレット、ウォッチに対する四半期毎のアップグレード。

主にGemini Live、そのほかAIを活用した機能の改善(電話やメッセージでの詐欺検出など)、健康と安全に関する機能、カメラおよび接続性のアップデートが含まれています。

3月のDropには以下の機能が含まれており、すでに公開されています。

日本では花粉トラッカーやレコーダーアプリのAI要約機能

12月のPixel Dropと同じく、今月提供されるPixelの新機能の多くはGoogle Geminiを活用したものとなっています。

Gemini Liveはより賢くなり、言語設定を変更せずに会話中に45の言語を自動的に切り替えできるように。会話に画像やファイル、YouTube動画を追加するマルチモーダル機能はPixel Foldとともに、Pixel 6以降のデバイスでも使用できるようになり、ライブビデオと画面共有がGemini Advancedで使用可能に。

Gemini Nanoを搭載したPixel 9のデバイスを利用している場合、悪質な電話を警告するリアルタイム詐欺検出の機能が使用可能。AIを活用した機能がオンデバイスで詐欺師特有の会話のパターンを認識し、通話を終わらせるように促すプロンプトを画面上に表示してくれます。

この機能は、アメリカ、カナダ、イギリスで、Pixel 6以降に対応し、Googleメッセージでも詐欺検知機能を利用できます。また、テキストメッセージが詐欺である可能性があるとAIが認識すると、通報してブロックするよう警告が表示されます。

そのほか、Pixelスクリーンショットには候補提示の機能が新たに追加され、仕事用プロファイルでも利用でき、Pixel Studioでは、人物やシーンの説明を入力すると人物のイメージを生成できるようになるとのこと。

Pixelの機能の多くはアメリカのユーザーだけが利用できますが、Pixelスクリーンショット、Pixelスタジオ、Pixel AI天気予報、天気予報アプリ内の花粉トラッカーは日本やドイツでもロールアウト。

レコーダーアプリのAI要約機能は英語に加えて日本語でも利用可能になりますが、こちらはPixel 9限定です。

Pixel Watchには新しい健康関連機能

アメリカでPixel Watch 3を装着している場合、まもなく脈拍喪失検出機能が利用できるようになります。

この機能はユーザーの心停止を検知し、反応のない状態が続いている場合には自動メッセージで緊急サービスに電話するもの。なお、デバイスがモバイル回線に接続されている必要があります。

この機能は最近FDAによって認可されたもので、今月末にロールアウトされる可能性あり(※編集部注:なお、日本においてはリリース予定を確認しておらず、現在は転倒検出機能と自動車事故検出機能が利用できます)。

また、Pixel Watch 3はデバイス上で月経周期のトラッキングが可能に。歩数の計測についても、買い物中にカートを押したり、ポールを使ってハイキングしたりといった変則的な歩行パターンであっても、より正確に歩数カウントをしてくれます。

また、自動おやすみモードがPixel Watch 2でも利用可能となり、ユーザーが眠りにつくとウォッチフェイスをオフにして通知を無効にし、目覚めると通知を元通りにしてくれるそう。

接続性の向上

Googleは安全を考慮した接続機能をいくつかリリースしており、「デバイスを探す」のベータ版ではユーザーの位置情報を家族や友人と共有できるようになっています。

衛星SOSはモバイル回線やWi-Fiに接続できない状況であっても緊急サービスに連絡できるようにする機能ですが、ハワイ、アラスカ、ヨーロッパ、カナダのPixel 9ユーザーにも利用が拡大。アメリカを拠点とするVerizonとT-Mobileの契約者は、衛星通信経由のメッセージを利用できます。

複数のアングルで撮影されたビデオを直接転送

「連携カメラ」と呼ばれる新機能では、Pixel 9をPixel 6以降のデバイスまたはGoProカメラ(HERO10ブラック以降)と連携させ、複数のアングルからビデオをFacebookやYouTube、Instagram、TikTok、Snapchatに直接ストリーミング配信することができます。

Pixel Foldのデュアルスクリーン・プレビュー機能には動画撮影機能が追加され、Pixel 9 Pro Foldでは「一緒に写る」機能にも対応。

アクセシビリティや便利機能もマイナーアップデート

Pixelの音声文字変換アプリにも新たなアップデートを追加。

新しいアプリでは、以前使用していた端末やPixel Watchから新しいスマートフォンに講義などの音声記録を転送し、自動的に文字起こしが行えるようになりました。

また、Gboardには新たに音声ツールバーが導入され、フルキーボードを開くことなく音声入力に簡単にアクセス可能。

クイック設定のパネルには新たなモードメニューが追加され、スワイプするだけで、簡単に運転中・おやすみ中・サイレントのほか、カスタマイズモードを切り替えできるように。

Pixel Watchに追加されるオーディオ用の新しいアクションには、早送り、巻き戻し、再生速度の調整、再生キューのコントロールが含まれます。

設定画面からアップデートできるか確認しよう

お使いのPixelスマートフォンやタブレットでアップデートが利用可能かどうか確認するには、設定>システム>システムアップデートを確認してください。

Google 12月のPixelアップデートを発表。その多くはGemini関連 | ライフハッカー・ジャパン Googleは定期的に「Pixel Drop」と呼ばれる形で、Pixel向けの新機能を大量にリリースしています。最新のアップデートでは、スマートフォンのカメラや音声・映像ツールに関する改善、そして最も重要な点として、GoogleのAIアシスタント「Gemini」に関連する機能強化が謳われています。 https://www.lifehacker.jp/article/2412google-pixel-drop-gemini-improvements/ iPhoneなら、ロック画面にGeminiウィジェットが追加できる。音声対話も一発起動 | ライフハッカー・ジャパン iPhoneのGeminiアプリに、ウィジェットが追加されました。使い方と、実際に使ってみてどうだったか、紹介します。 https://www.lifehacker.jp/article/2503-add-gemini-widgets-to-iphone/ グーグルのスマホ「Pixel」シリーズってどれ買えばいいの? | ライフハッカー・ジャパン グーグルのスマホ「Pixel」シリーズ、この記事はそれぞれの機種の特徴を紹介しつつ、「この機種はこんな人にオススメですよ」といったガイドです。 https://www.lifehacker.jp/article/2405_gizmodo_pixel-buy-guide/

著者:Emily Long - Lifehacker US
翻訳:嶋谷和幸/OCiETe
Image: Google via YouTube
Source: Google(1, 2)

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